多摩科学技術高校を見学してきた

昨日は都立多摩科技技術高校の体験入部イベントに行ってきました。パソコン部。
体験入部はほかにも水泳部やテニス部や軽音部や天文部があったんですが、集客は圧倒的にパソコン部でした。20人いたのかな。他の部活は1人か2人。
ま、そういう学校だもんね。

稲城五中にはパソコン部が無いので、高校ではせめてそういうものがあるとこが良さそう、ならスーパーサイエンスハイスクールのパソコン部を見てみよう、くらいのノリです。

学校に着いて最初に驚いたこと。

校内無線LANが無い。

多摩科技高校校舎1階、2019年8月20日13時に測定

 

学校案内

幅広い科学技術の基礎学習

  • 先端技術の視点からの学習(バイオテクノロジー、 エコテクノロジー、 インフォメーションテクノロジー、 ナノテクノロジー)

とありますが・・・・(太字筆者)校内全域に無線LANくらい飛んでると思ってました。

体験入部に来ていた子たちは、小学生も1人か2人いたのかな。あとは中学生でしょう。多くは中3なんだと思います。驚いたのは、制服/標準服で来ていなかったのがうちと、もう一人だけだったってことね。何でこの暑いのにそんなもん着て来るんでしょうか? うちなんか森永ピノのTシャツにアウトリガーカヌー柄の短パン、ビラボンのビーチサンダルっすよ。

もう一つ不思議だったのは、せっかく体験に来てるのに、部員に話しかける子がうちの息子だけという不気味な雰囲気。なんなのこれ。

服装自由って書いてあるのに99%リクスー着てくる内資老舗大手の新卒採用説明会ってこういう感じなんかな。良いのか? 君たちそれで。空気読みコミュ力勝負で非オタのスクールカースト上位陽キャ勢と勝負しても勝ち目無いんやぞ。せっかく陰キャしかいない場に来て空気読み違えておとなしくしてるのはもったいないぞ。

わしらだけ「校歌を初音ミクに歌わせた動画くらい作ってないんですか?」とか「おおー、フォトショすげえ」とか「なんだ今のニューホライズンは萌キャラが出てくるんか」とか(部員の子が「結構有名な同人絵師が描いてるんですよ」って教えてくれた)大騒ぎしてました。完全にCoderdojoノリ。パソコン部員の子たちと息子の波長が怖いほど同調していて笑えました。ほとんど部員みたいな顔してたもんな。

部員の子には「うちは偏差値59とか60とかあれば入れる」「数学と理科は点数1.5倍だから」「是非、たまかぎに来てパソコン部を再興してくれ!」と念を押されてましたが、どうかな。参考までに私の高校は偏差値73、妻は59。だから、私より理数系の基礎能力が上な息子なら入ろうと思えば入れるんじゃないかと予想はします。でも土曜授業が月に3回もあるってのは多摩科技を選ばない理由になりそう。ダラダラ残業で生活費稼ぐのと同じ発想を感じるのは私だけ? 時間長けりゃ良いってもんじゃないやん。ガッコの行き帰りも機会コストなんやで。

さて、そんなこんなで今月は色々なところで、色々な子どもたちを観察したり話したりしてます。

ガッコの名前も知ってる範囲で並べときましょうか

  • 東邦大東邦
  • 渋谷教育学園幕張
  • 麻布
  • 立教池袋
  • 多摩科技
  • N高
  • 豊島岡女子

受験学力はまあそれなりにバラツキあるのかもしれませんが、一人の人間、一人の子供として見た時に、正直に言ってブラインドテストでは誰がどこのガッコの子か、当てられない自信しかないですね。

みんな想定の範囲で良い子で、想定の範囲でそれぞれオタク。そしてみんな賢いです。賢さの方向性は色々あるけど。wise, clever, smart, prudent, modest.

sharpとcrazyはおらんかった気がする。つまり、なんだこいつわけわからんけどすげえじゃんってのはあんまり・・・・一番面白いのはN高の子だったな。

男の子はだいたい東海生と見分けつかないですね。麻布ってのはよく聞くブランドですが、意外なほどに控え目でした。高1時点で既にサラリーマンとしての安牌をどう引くかなんて考えてて、もったいねえぞ。せっかくのトップブランドを生かしてボラティリティ高い勝負しようや。

なお女の子は皆さんもっと、じゃないや、遥かに上品です。男子より。

あと、こういうブランドの中に放り込まれても絶対にマイペースを崩さない、どころか、場を自分のペースにあっという間に巻き込む稲城五中のガキはある意味で頼もしかったので、ヤツはやはりcrazyで行かせようと思いました。良い子勝負なら勝てる気がしねえからな。あと、すごいブランド校はなんか違うんかなと思ってたけど、みんな東海と大して変わらなかったんで、高校なんかノリが合ってて通いやすいとこでOKだなと思った。

ブランドよりも自分が楽しめるか、自分がやりたい勉強をやれるか。もちろんブランドサーフィンすることで生きていきたい人ならブランド追求は大事ですけどもね。ブランドの中にいればなんだかんだで生きてくの楽だから日本は。

最後に、息子の感想。

「フォトショいいね」

部員さん「ここに入学すると使い放題!」

息子「フォトショ買ったほうが安い。プレミアプロも欲しい」

私「高いからダメ。自分でバイトして買え」