就職した途端に気づく、勉強の大事さ

とあるB2B系企業に就職して最初の給料日を迎えた教え子からこんな相談がありました。

「うちの会社、これから伸びそうな事業が見当たらないんですよね~」

私は「じゃあお前がそういう事業作れよ」と即答。どうやって新しい付加価値を創造していくかという話になり、近所のセブンイレブンの納品オペレーションの例を出して、現場を徹底的に観察することが業務改善に繋がり、新たな付加価値の創造に繋がるんだよと解説してあげたわけです。その時に役に立つのが社会調査法であり、おまえは卒論では使わなかったけれども(使えって言ったのに!)、参与観察法も強力な武器になるんだよと説明しました。

「例えばおまえの卒論でも、あの部分でこういう参与観察をやっていたら、きっとこういう現象が見えたはずじゃない?」
「あ、そういえばあったかも!」
「ほらみろ」
「私、もう1本卒論書きたくなってきました」
「論文書かなくても勉強は出来る」
「やっぱ本、沢山読まないとダメですかね」
「ダメです」
「じゃ、本ください♡」

何で「本ください」になるのか結構な疑問ですが、ともかく今の彼女が読んで知的好奇心を膨らませそうな、そして彼女の会社の業務とも関係の深い本を紹介しておきました。

こんな感じで、大学出て働いてみればわかるんですよ。何で「勉強しろ」ってガミガミ言われ続けたか。職業人としての自分の価値を高めていくためには、知識はいくらあっても困らないって。

彼女にはIMRADやピラミッド構造やFact Findingの方法は教えましたけど、仮説構築と検証のやり方や参与観察法など教えられなかったものも色々あります。機会があれば、教えきれなかったものを講義してあげられたらなって思いますね。