はい、表題の通りです。
見てまいりました。
このリメイク2作目、アンチもそれなりに多いような印象ですが、私はまあまあ楽しんでおります。最初の方は色々と不安定でしたけどね。1話冒頭の会戦でカラクルム級をうっかり強く描き過ぎたのが決定的なやらかしですが、あそこだけ手直ししたらそこまでおかしなものでもないかな。
4話から後はだいたい各話にきちんと見せ所があって、設定の整合性に病的にこだわる人と、旧作を正典化しちゃっている人以外は楽しめると思いますね。
何が楽しいって、とにかくメカですね。2199と比較してもかなり進化しているCGを駆使した美麗なメカの美麗な動きと美麗な描写。あれを大画面で見るだけでもう、満足です。
今回の見せ場もメカ! なんと言ってもアンドロメダでした。旧作では不遇なやられ役だったアンドロメダちゃん、今作ではまずアンドロメダ級として大量配備されて、ありがたみが無いかなと思ったらさにあらず。アンドロメダを救うために散っていったアポロノーム、ヤマトの乗組員救出に現れたアンタレス。それどころかガミラス艦隊にも空母型がノイ・バルグレイなんて名前で配備されていて、あの! 「星巡る方舟」の主役を張ったバーガーが司令官ですってよ!
そしてそして、山南艦長のアンドロメダ。ネームシップであるアンドロメダ。土星会戦でも最前線で戦い続けましたが、一旦地球に戻って完全AI制御の準無人戦艦になって、同型の無人型アンドロメダ級を引き連れて戦場に戻っていく。この後ですね。種明かしをすればモビルスーツやバルキリーの描写のアップデートを通して進化してきた高機動戦闘をアンドロメダ級の大艦隊にやらせているというものですから、アニメ技術的には新しいものではない。
しかし、その発想は無かったですわ。素晴らしい。描写も素晴らしいしその使い所も素晴らしかった。
その他、無人機群を引き連れて敵の大艦隊に殴り込む加藤機、不時着状態から再起動して離陸するヤマトなど燃えるシーン満載でした。
今回のテーマはAIと人間の関わり方という旬なとこも取り込んでいて、真田副長、藤堂艦長、山南艦長らそれぞれのスタンスの違いがクライマックスの演出を駆動していました。真田さんと藤堂艦長がAIの扱いで睨み合っている時、AIを唯一の相棒として一人ヤマトの救出に向かう山南艦長! アンドロメダ!! 私はAIと同行二人で死地に向かう山南艦長に胸熱。一瞬、新井紀子尊師のことを思い出しつつ、やはりリーダーはこうでなきゃと拳を握っていたのでした。