2024春アニメ個人的ランキング:ヨルクラ1位、リンカイが意外に良かったなど

1位から5位まで

1) 夜のクラゲは泳げない ☆5

2) ガールズバンドクライ ☆4

3) 声優ラジオのウラオモテ ☆4

4) リンカイ ☆3

5) ゆるキャン ☆4

ギャン泣きドーピングに頼らなかったヨルクラ

ヨルクラは全てを説明されないと気が済まない&激情シーンでクライマックスを作らないと満足しない層には物足りなかったようですが、私は逆にそういう演出は最低限で良いと思うタイプなので、周回するたびに理解が深まるヨルクラはトータルで最高完成度だったと思います。

そういう意味では水星の魔女に似てましたね。全てを作中で説明しきらない。雪音Pと花音、まひるの関係もプロスペラとスレッタ、ミオリネの関係に似てた。最終話で泣いているところを無音にする演出も。

ガルクラは演奏シーンが素晴らしい。だが・・・

ガルクラはヨルクラの真逆ですね。インパクト勝負に徹した。

演奏シーンがとにかく良かったです。

曲は一本調子過ぎて、CDも買い集めてはいますが全部は聴かないですね。途中で飽きる。どの曲も音数詰め込み過ぎ、BPM上げ過ぎ。そういうのはアルバム中3割くらいで良いんじゃないですかと思いました。紅生姜の曲の方が良いじゃんって。トゲナシトゲアリは桃香だけがソングライターになるんじゃなくて、紅生姜組も曲書いた方が良いですよ。

最後に出したこの曲なんか新境地で、凄い良いと思うし。そもそも桃香のそれまでの曲調と全然違うじゃないですか。

最終話に関しては、ニーナのギャン泣きシーンを作る&事務所を辞めるという展開を作るためのプロットの説得力が私には感じられなかったです。

再生回数が伸びない? そんな馬鹿な

たとえば検索回数が爆伸びしていて楽曲の再生回数だけ伸びないなんてことあるのか? そうなるためにはCTRが検索回数とは逆に爆下がりしていないといけないはずだけど、例えばアーティスト名「トゲナシトゲアリ」で検索されて普通はアーティスト公式サイトが最上位に出るし、その場合のCTRは7割くらい出るはず。アーティストサイトのトップページにポップアップで新曲のyoutubeが現れるようにしといたら、検索回数と再生回数がリンクしないなんてことは無いと思いますし。アンチが増えた場合でも検索回数とCTRにはプラスで反映されるはずだしなあ。

Spotifyなどのストリーミングの再生回数やDL数が想定未満だったとしても、デビュー1曲目でデビューから半月で結論を出すのは荒唐無稽じゃないですか? これまでの実績値が無いんだし、インディ時代からの楽曲をレコーディングして順次リリースしていきながら市場の反応を見てマーケティングしていくはずで。

チッタで事務所が被った赤字は微々たるもののはず

それから、最初のライブがフルハウスにならなかったからってだけでタレントをリリースする事務所なんてあるんか? とも思いました。大手事務所なんでしょ? いきなり初期投資リクープで黒字化なんて要求されてないだろうし。ロスターに入れるまでのコストも考えると、こんなとこでリリースするのは経営的に無い。チッタに経営サイドがGOサインを出した時点でワーストシナリオの計算も済ませていたはず。チケ代5000円として1000人足りなかったら500万円(グッズ売り上げはここでは考えないとする。グッズは在庫で持ち越しても後から売る機会はなんぼでもある)。

ブレークイーブンがどこにあるのかはわかりませんがフルハウスでブレークイーブンなんてこたああり得ないんで、仮に半数の650人でブレークイーブンとして、3分の1のチケット売れなら足りないのは110万5000円。

そんな赤字で獲得したばっかのタレントをリリースするわけ無いだろ。

ダイダスの援護射撃が無いのはビジネス的にあり得ない

対バン2Daysは拒否されたにせよ、ダイダスがトゲトゲに何の援護射撃もしないというのはあり得ないと思います。だって何もしなかったら

「ダイヤモンドダストが元メンバーの桃香が立ち上げた新バンドを晒し者にして潰して事務所退所に追い込んだ」

って形になる。

世間的にももの凄いマイナスイメージだし(ここぞとばかりにネット記事にされる)、トゲトゲの事務所(大手)と絶縁にすらなりかねない。だからフルハウス確定した時点でトゲトゲの新曲もメンバー各自シェアするだろうし、「私たちも見に行きます」って投稿もするでしょ。

ライブ終了後にはダイダスがそれぞれ「トゲトゲのライブ良かったよ」ってSNS投稿するはずだし、こっからじゃないですかビジネスは。

トゲトゲがチッタで500人集められないというのは無理すぎる設定

それにチッタがスタンディングでフルハウス1300人、フォロワー数が万単位のトゲナシトゲアリがダイダスとの対バン勝負という話題込みでその3分の1しか埋められなかったってプロットも無理がありすぎるんじゃないかな。

例えばインディで活動してる声優&歌手の藍月なくるの初ライブが2024年2月に市川市文化会館大ホール(キャパ1785人)であってチケットは抽選つまりフルハウス。

藍月なくるのフォロワーって現時点でXが8.7万、youtubeが20.7万ですが、そっから類推してもトゲナシトゲアリのチッタの集客数は「さすがにそりゃ強引じゃないの?」と思いましたけど。フルハウスはともかく1000は呼べるでしょうよ。事務所だって広告投下するだろうし。

まあそういった最終話の脚本の強引さはともかく、12話までは素晴らしかったと思いますし、最終話のライブシーンも素晴らしかった。事務所辞める話は要らなかったのでは?

とはいえ、シーズン2楽しみにしています。劇場総集編からのシーズン2かな? リアルバンドを編成してしまっているのでここでバラしはあり得ないでしょう。シーズン2は桃香のダイダス復帰の噂みたいなザワザワエピソードをぶち込んで来そうですね。

「空白とカタルシス」も予約済み。

主演二人の演技力を楽しむ声優ラジオのウラオモテ

声優ラジオのウラオモテは主演のお二人の演技力ですね。これがすごかったのでお話はそれを楽しむためのシチュエーションみたいな感じでした。元がラノベだから荒唐無稽は織り込み済みで。最後は主人公ペアが勝つというのもわかっていたので安心して見ていられました。

そういうのが好きなんです。

競輪ファンに刺さったリンカイ

リンカイがゆるキャンより上なのは原作・シリーズブーストの有無の分、内容以外の部分でのプロジェクトへの評価が変わるからです。

リンカイは限られたリソースで頑張ってましたね。アニメファンからは低評価でしたが競輪ファンにぶっ刺さっていたのも、要所要所で競輪のリアルを描写してたからじゃないですか。熊本ちゃんがオーバートレーニングで養成所退所になっちゃうとことか、観音寺さんが最後ぎりぎり届かず強制引退になるエピソード、着狙い戦術で生き延びるタイプの選手を肯定的に取り上げたところなどなど。主人公の伊東泉が最終話でライバル平塚にタイヤ差で敗退するのも、この二人はこれからずっといろんなところで勝ったり負けたりしながら女子競輪を引っ張っていくんだろうなと思わせる爽やかエンドでした。

熊本ちゃんが選手になって14期と戦うシーズン2、見たいですね。私の地元の京王閣もまだキャラ未登場だしな。

その他、最後まで見たもの

ヤマト2205 ☆3
ユーフォニアム ☆3
ゆるキャン ☆4
怪獣8号 ☆1
狼と香辛料 ☆2
忘却バッテリー ☆2

ヤマトは森雪が戦艦の艦長でバリバリやってたのが良かったな。ガラスの天井を破った感じ。

ユーフォニアムは脚本家の花田十輝の自己陶酔(「どうだまいったか俺凄いだろ」的な)と毎度お馴染みの手口(不穏曇らせからのギャン泣きと敗北エンド)がさすがに鼻についた(ガルクラ最終話はユーフォ12話とほぼ同じネタで書いてるし)。「よりもい」は良かったんだけどなあ。最終13話はノーマルエンドのRPGのエンディングを見ているみたいな気分でした。トゥルーエンド見たかったなあ。

ま、原作者もあれが良いって言ってるんだからしょうがないですけどね。覆水盆に返らずです。

怪獣8号、原作絶賛の割に見たような要素しか入っていない二番煎じの塊で、そこが逆に面白かった。

狼と香辛料、あまりにも商道徳を無視する商人たちと、ヒロインのツンデレをやたら強調してるのが面白かった。アニメに出てきた会社、はっきりいってただのマフィアかヤクザですよねやってること。原作よりもラノベ度上がってませんか?

忘却バッテリーはギャグシーンと回想シーンは全部飛ばして野球やってるシーンだけ見てました。選手の動作とかボールの描写がとてもリアルで良かった。