礼儀作法は特権階級の権力を強化する道具としても有用なので

礼儀作法というものはその社会でより強い権力を持つ社会集団が作り、それがトリクルダウンで下の階層に受容されて広まっていくものです。

昔の日本なら貴族や強大な宗教組織や武士のような特権階級が作った礼儀作法。それがトリクルダウンする。

今の日本ならば先祖代々大和民族の五体満足の中高年男子で先祖代々の資産がいっぱいある人や、名門大学の卒業証書をもらった人たち、そして家事育児などのアンペイドワークをしなくても困らない状況にある人たち。これが一番強い。

この人たちの考える礼儀作法が、最も他への強制力が強い礼儀作法になりますね。

さて。

その社会で一番強い権力を持つ社会集団が採用する礼儀作法が一番その社会では強制力が強いのですが、同時に、その礼儀作法を遵守するコストが一番低いのも、一番強い権力を持つ社会集団です。

そらそうだわな。自分たちが基準になってるんだから。

女子供、外国人、少数民族、障害者。

そういう人たちのほうが、礼儀作法を遵守するコストは大きいのです。礼儀作法を学ぶコストも高いし、自分たちのことを想定していない非合理的なやり方でも飲み込まないといけないからな。

ま、それはそういうもんです。

しょうがない部分もある。

ビジネスならばご自由にどうぞです。礼儀作法を守るコストとそれを無視するコストでどちらがグローバル経済で収益力が高くなるか、判定は市場が行いますから。

しかしながら、教育とか政治とか医療とか、そういう領域では、礼儀作法を理由にそこに入ってこようとする市民を排除する、ハードルを上げるというやり方には私は賛成出来ません。

弱者が階層上昇するためのチャンスに蓋をしてしまうからです。

何の話か? 言わなくてもわかるでしょ。

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