グズることの得失について。

かつて・・・私が大学生くらいだった頃は男はヒマだったので女の子と遊びたがりました。当然、ニーズに対する供給の比は上がりますね。

男のデートオファーが5件で、それに対応出来る女の子の予約枠が3件とすると、2件は予約が入らない。

その時、完全に先着順で予約を受ける女の子もいっぱいおりましたが、一定数の予約が溜まってから予約を割付ける子もおりました。

リアルタイム処理とバッチ処理ですね。

男にとって嬉しいのは無論完全リアルタイム処理ですが、何しろ市場原理が残酷に支配するところなので、一定枠はバッチ処理、つまり入ったオファーの中から魅力的なものを優先で受理するのが当たり前でした。

そして、この処理タイミングを絶妙にコントロールすることが女の子の魅力の底上げに寄与していた、というのも事実なのです。
社会学ではこれをコケットリーという概念で議論しています。じらしですね。絶妙なじらしによって、自分の価値を高める。その後コケットリーは日本のオタク文化においてツンデレという形態に展開したのはよく知られるところです。
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(ツンデレの図・出典

 私もバッチ処理とリアルタイム処理の格差については色々と勉強させていただきましたよ。プレミアム会員になって常時リアルタイム処理で予約が入る立場になった時のあの優越感も含めて。

 話はここから現代の恋愛、ではなく仕事の領域に進みます。

 こういう状況を考えてください。

 タスク完了までの見積もり時間が80時間、タスク難易度B(その会社の平均的社員ならちょっと頑張ればなんとかなる程度)という案件があったとしましょう。マネージャーはこれを誰かに振らなければいけません。タスク指示完了のデッドラインは2日後。

 タスクを受ける時間的余裕がある社員が3人。能力と経験はみな同じ。

この時、社員Aはマネージャーの打診について3分で応諾します。社員B30分で応諾します。社員C1日考えさせて下さいと答えて24時間後に応諾します。

どの社員の生産性が一番高いでしょうか。

仮に誰がやっても80時間で納品出来たとしても、生産性が高いのは順にABCで、特にCは出来れば部下にしたくないタイプです。

何故ならば、24時間のグズりの間、マネージャーの仕事の進捗がその部分で止まってしまうからです。言い換えると、「グズる部下を説得する」という余計な仕事をマネージャーにやらせる社員ということなのです。

大事なことなのでまとめます。
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デートのオファーは多少ツンデレしてから受諾した方が女の魅力はアップします。

仕事のオファーはグズるだけ自分の価値が下がるので、多分出来ると思ったら即答で受けるのがビジネスパーソンとしての魅力アップの鉄則です。男もだぞ。男も! オトコも!!!

ここ、たまに混同している人いるのでいっこ注意な。