本音がはっきりしない人とのコミュニケーション

実は私は思ったことも言いたいことも極めてストレートに書いたり言ったりする人間なのですが、そうじゃない人とのコミュニケーションも原則として嫌いではありません。

ただ、あまり近くにいたくは無いなあというタイプはあります。裏表がある人。

裏表がある人は困りますね。言いたいことをどんどん言ったりツイートしたりする人でも、実はものすごい裏表あるって人は実在しますよ。表では良いこと言ってるけど裏では悪口凄いみたいな。

逆に、なかなか本音を言ってくれないという人でも、裏表が無い人も案外多い。むしろ、正直で素直だからこそ、自分の本音が一意に確定出来ない。だからなかなか本音が言えない。そういうことなんじゃないのかなと思います。

そういう人は多分、私は得意です。より精密に言いますと、私から見た場合には得意です。逆は知らない。

何故得意かというとですね、あなたが感じているのはこういうことで、だからこういうことを言いたいんだけど、上手く言葉にならなかったんじゃないんですか、という形で言語化してあげるスキルを持っているからです。

それともう一つ。本音を言語化してあげるにはタイミングがあるんですね。感情とか周囲の環境とかその日の天気とか諸々が組み合わさった波形が人それぞれあって、その波形のピーク付近に来ている時に、まっすぐコミュニケーションをしかける。経験的にはこれが一番。

その波形は下手すると数ヶ月くらいの周期でしかピークまで来なかったりするんですが、それは気長に待つしかない。

婉曲表現、忖度、オブラートに包む、空気で伝えるなどなど、コミュニケーションしにくい相手とのコミュニケーション技法が日本古来の伝統として色々と伝わっていますが、私はそういうものは一切用いません。ただ相手のリズムをよく見て、それに合わせて、真っ直ぐ包み隠さず。です。