ファンタジーRPGの中で女白魔道士が長年の修行の旅の果てに作った宿屋(をイメージした小児科クリニック)

「心と体の小児科 ふじねクリニック」さんはまだ開院は2ヶ月も先だというのに、地域内外からの反応がすごいのですが、これはまさにブランディングの効果だと思っています。

ファンタジーRPGの中で女白魔道士が長年の修行の旅の果てに作った宿屋(をイメージした小児科クリニック)」なんてコンセプトは、一見するとケレン味しかないのですが、私としては嘘偽りゼロで院長先生のキャラを伝えるにはこれが一番良いんじゃないかと思ってご提案しただけという感覚です。

もちろん前代未聞の手法ではあるんですが、「やっちゃっていいんですかね?」という逡巡のところで「そりゃやるしかないですよ」と後押しして、あとは院長先生の「こうしたい」というイメージを「こういうことですか?」とプロトタイピングしては修正していってもらう作業。

もともと院長先生のコアの部分にあるものをストレートに形にしていっているだけなので、キャラのブレというものがありません。筋がバシッと一本、まっすぐ、どストレートに、ブランドの中央を貫いています。

それが保護者さんや地域医療の担い手の方々にダイレクトに伝わって、藤根先生がやりたかったことはこれなんですね!!!! と熱い共感を生む構造。

そのブランディングを空間デザインやビジュアルコミュニケーションにも思い切って入れてあるので、開業してからも「ふじねクリニックと言えばファンタジー風の小児科」「ファンタジー風の小児科と言えばふじねクリニック」というように、がっちりとイメージが(高須クリニックみたいに)確立されて思い出してもらえるでしょう。

一番大事なのは、嘘偽りが無いというところです。本当はゲームなんか好きじゃないのにゲームのコンセプトを無理やりマーケティングのために乗せましたみたいなのはすぐに偽物だってバレますけど、院長先生は本物なので。

こういうことはウェブサイトの作り方やインスタやツイッターのフォロワーの増やし方の教科書には書かれていないですが、ブランドの魂を掴んでいなければ何をやっても所詮は「砂漠に水をまく」ようなものでしょうし、ブランドの魂がアレだったらそもそも・・・・と思うのでした。