ガンダム・ルブリス(Lfrith)の意味を「平和の魔法の妖精Gandálfrith」(魔法 gand, 妖精 álfr, 平和 frith)ではないかと妄想。

ガンダムエアリアルの元々の(プロローグ時点での)名称「ルブリス(Lfrith)」の意味について考えている。

今の主流の論調は北欧古語「ガンダルフGandálfr(魔法の杖の妖精。Gandが魔法の杖の意)」を変形してGandam Lfrithにしたんじゃないかってやつ。

当初の機体名は「先祖」のアナグラム「オズネス(Oznes)」であった。
現機体名のルブリスは北欧神話の「ガンダールヴル(Gandálfr)(魔法(ガンド)の心得のある妖精)」に由来するとされており、偶然であるがファーストガンダムの没台詞の機体名「ガンダーX78」を想起させる。

https://dic.pixiv.net/a/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%A0%E3%83%BB%E3%83%AB%E3%83%96%E3%83%AA%E3%82%B9#h2_1

だが、最後のithはどっから出てきたんだという問題があり、別の説ではフランス語の定冠詞Leと古英語のFrith(平和、保護、安全、亡命、保護区、自由など)をくっつけたんじゃないかというのもあった。

ルブリス(LFRITH)ですが、英語ですが古い言葉です。ル・ブリス(Le Frith)とは2語で、「ル」は冠で、英語のTheみたいなものです。そこで、「ブリス」(Frith)ですが、「平和、虐待からの解放、安全、セキュリティ」という意味があります。

https://kawaiiya.jp/gundam-the-witch-from-mercury/

が、古英語の定冠詞ならthēになる。

GandálfrとfrithをくっつけてGandálfrith→Gandam lfrithなのかもしれない。

le frithと書くと今度はアングロノルマン語で「森(the forest)」になる。

アングロノルマン語というのは1066年にノルマンディー公ウィリアムがイングランドに侵攻して王位を奪った後に発生した、古英語とオイル語(中世フランス語の一つ)のミックス。

伝統的な英語史記述では,中英語期は英語が(アングロ)フランス語のくびきの下にあった時代として描かれる.1066年のノルマン征服の結果,英語はイングランド社会において自律性を失い,代わってフランス語が「公用語」となった.しかし,12世紀以降,英語の復権はゆっくりではあるが着実に進み,14世紀後半には自律性を回復するに至った.このように,中英語期に関しては,浮かんでいた英語がいったん沈み,再び浮かび上がる物語として叙述されるのが常である.
 しかし,Trotter (1782) は,このような中英語期の描き方は神話に近いものだと考えている.当時の英語と(アングロ)フランス語の関係は,浮き沈みの関係,あるいは時間軸に沿って交替した関係ではなく,むしろ共存・接触の関係とみるべきだと主張する.この時代にフランス語が英語に与えた言語的影響を考察する上でも,共存・接触関係を前提とすることが肝要だと説く.

http://user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/cat_anglo-norman.html

アングロノルマン語がどんだけ今の英語と違っているか、読んで驚け。これは1371年の文章。

Item une autre tiel a monsire Robert de Swylington gardeyn de noz frithes et parkes le counté de Laycestre ou son lieutenant pour delivrer a monsire Johan Talbot deux daymes en le frith de Leycestre ou en le parc de Tolow  

全然読めねえ。太字にしたとこにfrithという文字が出てきてますが、etは研究者だと見慣れてますね。et al(~など)という意味。今の英語だとand。frith de Leycestreのdeは今の英語ではofですね。deはフランス語。どっちも森という意味で使われてます。

さてLfrithのfrithはどっから来たかですが、何かのアナグラムではないとして中英語か古英語かと考えると、言葉の系統からはゲルマン語派で揃えて古英語のfrithの可能性のが高いかなあと。

ガンダムルブリスが魔女たちによって開発されていたことを考えあわせると「平和の魔法の妖精Gandálfrith」(魔法 gand, 妖精 álfr, 平和 frith)なのかなと思いました。

Old Norse

gandr = ‘the exact sense of this word is somewhat dubious; it is mostly used in poetry and in compounds, and denotes anything enchanted or an object used by sorcerers, almost like Zauber in German, and hence a ‘monster’, ‘fiend’ [1]
gandr = ‘magic’, ‘charm’, ‘witchcraft’ [2]
gandr = ‘magic wand’ [2] [3] [4]

Germanic name element, deriving from the Indo-Germanic word *albh- = ‘to shine, gleam’ [1]

Proto-Norse

*albiz = ‘elf, supernatural being’ [2]

Old Norse

alfr = ‘elf, supernatural being’ (in endings masculine) [1] [2] [3] [4]
alfr = ‘a kind of underground being’ [5]
ælfR = ‘elf, supernatural being’ (in endings feminine) [4]

Anglo Saxon

ælf = ‘elf, supernatural being’ [6] [7] [8]

Old High German

albalp = ‘elf, supernatural being’ [6] [9]

Old Saxon

alf = ‘elf, supernatural being’ [10]

Icelandic

alfur = ‘elf, supernatural being’ [9]

Faroese

álvur = ‘elf, supernatural being’ [9]
elvur = ‘elf, supernatural being’ [9]

Norwegian

alv = ‘elf, supernatural being’ [9]

Swedish

älva = ‘elf, supernatural being’ [9]

https://www.nordicnames.de/wiki/ALF