ブエルタ・ア・エスパーニャ

 一昨日からスペイン一周自転車ロードレース「ブエルタ・ア・エスパーニャ」が始まっています。

 ところがですね。中継の映像が何かヘンなんです。ブエルタと言えば赤茶けた荒野を延々と伸びる舗装路。灼熱の太陽。オリーブとブドウの畑。石造りの古城の廃墟。丘の上に立つ黒牛の巨大看板。のはずなのに、何故か今年のブエルタは見渡す限りの真っ平らな緑の平原。風車。運河。

 そう。何と今年のブエルタはオランダで最初の3ステージを、ベルギーで4ステージ目をやってからイベリア半島に入るというコース設定なんです。ブエルタ・ア・エスパーニャが国外に出たのはこれが初めてだとか(アンドラには入っていると思いますが)。その歴史的なブエルタ・ア・エスパーニャの舞台が「アラトリステ」で言うところのフランドルですからね。隊長が聞いたらどんな顔をするかな? まあそんなこともあるのかもなって顔でノーコメントなんでしょうけど。