知人の大学教員が、グレタ・トゥーンベリ嬢の演説に対する日本の大人たちの反応が気持ち悪いとボヤいていたので、ちょこっと検索してみたら、確かに非常に気持ち悪かった。
右翼のおじさんおばさんたちが彼女を全力で叩くのは、まあわかるんだけど(「女子供は黙ってろ」というのが基本スタンスのクラスタだから)、それ以外の人たちも、とにかく一言バカにしないと気が済まないみたいな雰囲気。
グレタ嬢を気持ち悪いとバカにしている君たちも充分気持ち悪いです。いい大人が何やってるのって感じ。
私ですか?
地球の未来についての重要なステークホルダーである16歳の少女が、【いい年をしたおっさんやおばちゃんと同じくらいに】言いたい放題を言って何が悪い、としか思わなかったです。
あの優等生じゃないロックっぽいとこがグッときます。
日本だったらああいう場に出してもらえるのって「校長先生と教育委員会のお気に入り」みたいな優等生でしょう? ご両親は名門大学を出て外資系大企業にお勤めになっておられてご本人も容姿端麗、英語堪能、3年後にはミス慶応の最終候補になってて6年後にはNHKか在京キー局のアナウンサーに採用されてる感じの。
そして何の話題にもならずに終わる。
グレタさんにはそんな雰囲気が一切無いじゃないですか。そういう子がバーンと発言する機会を与えられてる。
良いねえ。すごく良いね。
追記:ネトウヨが彼女のスピーチを思いつく限りの罵詈雑言で叩くのは、わりとわかりやすい流れだったんだけれど、意識高い系(名門大→有名外資企業→独立)が
「何故、グレタさんのスピーチは心に響かないか」「私はあなたの味方ですと伝えることから始めないとコミュニケーションは上手くいかない」
というような分析をnoteで(笑)披露して悦に入ったり、これは良い分析とかシェアしたりしているのを見て、
a) OMGと思った。
b) WTFと思った。
(答えはCMの後!)
発達障害をカミングアウトしている、芸能人でもなんでもない16歳の子がいきなり国連で演説することになって、そんなコミュ力高い喋り方出来るかっての。意識高い系の勘違いもここまで来るとコントである。