上平尾区画整理組合設立認可

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(区画整理で消える風景)

 稲城に残る山林の大規模な区画整理案件は多分あと二つ。それが坂浜と上平尾なんですが、このうち上平尾の区画整理組合設立が認可されました。25ヘクタール強の南向き丘陵地で、特に正吉苑の西側の景観は素晴らしいのですが、まあ嘆いてもどうなるものでもないので、50年、100年、200年後に「やはり区画整理をして良かった」「稲城の区画整理はひと味違う」と言われるような良い事業にしてもらいたいなと、取り敢えずは祈りたいと思います。

 ただ、この計画は坂浜に京王が新駅を造るのが前提で進んできたものだと思うので、坂浜新駅の実現性がかなり微妙な現状、若葉台からも黒川からも栗平からもちょっと遠いこの地区の宅地は、相当に気合いを入れて造って売っていかないといけないでしょうね。有利な点は南向き斜面ということ。

 理想的な展開としては、現在南山で構想だけはある街中緑化の方法論がこの地区にも移植されるという流れですが、どうなるかなあ。開発調整課にその意欲はあるとは思いますが、南山で街中緑化のリーダーシップをどの組織が取っていくのかという部分が現状極めて不透明ですからね。既存のNPOや市民団体でそれをやれる知識・人材・情熱を内部に持っている処は一つも無いというのが私の見立てです(情熱的なリーダーはいても、一般会員が全部「会費を納めて指示待ち」だったりして)。創造性やリーダーシップ、自律性のある人材が組織のトップ以外に5人くらいはいないと駄目だよなあというのが私の実感。特に自律性という点では人材の払底っぷりはきつい。いくら口だけ達者でも、一から十まで指示されないと何もやれないような人じゃ駄目なんですよ。本当に。

 22日の講演会で一発揺さぶりをかけて、この停滞しきった現状に喝を入れるしか無いかなあ。