未曾有の大洪水に襲われた真備町の画像を色々と見ながら地図と突き合わせて浸水したエリアの素性を見ているのですが、西側は熊野神社という神社のある辺りまで水が来たようです。
北側はこの熊野神社や吉備真備公稜、法華寺など古く大きな宗教施設がある丘陵部はセーフだけれども、その真南を通っている旧山陽道は水の底。山陽道川辺宿の脇本陣も水没です。山陽道は古代からの主要な交通路ですから、それなりに災害に強いところを選んで通っているはずですが、それでも沈んでしまった。
地形図を見ると、この辺は西に20キロほど行った旧山陽道七日市宿あたりで山の中から出てきた小田川が、南にある山塊に阻まれてそのまま瀬戸内海に出られないもんで、まっすぐ東に狭い谷間を流れてきて、ようやくちょっと開けたとこに出た辺り。
川辺宿というところで高梁川という大きな川に合流して、ようやく山の切れたとこを抜けて倉敷の前の瀬戸内海に出ている、というような場所。
ちょっと山の形が違ったらまるごと湖になってたみたいなとこでして、言われてみれば一度水が出たらこうなることは見えていたのかもしれませんが、倉敷市のハザードマップ(H29年)を見ると、今回水に浸かったところがまさしく「100年に1度は2階の軒下まで水に浸かりますよ」という色分けされていました。
で、水に浸からないところはというとたいがいが土砂災害の警戒エリアになっていたりして・・・。
ハザードマップが出た翌年に「100年に1度」が来るというのはツイてないとしか言いようが無いです。そんなこと言われたって気軽に引っ越すわけにもいかんしねえ。
ちなみに私が小学校3年生まで住んでいた刈谷市泉田町が、私の居住歴の中では最も水に弱いところで、確か小1か小2のときに家の前の道が膝くらいまで水来てた。
最新のハザードマップでも青い色付いてる、、、