暴力的自然

 3月。4月。5月。6月。月に数度は南山に走りに行っている私ですが、5月に入る頃からアズマネザサの爆発的な成長が実感出来ますね。シングルトラックのトレイルなんか、1ヶ月誰も通らなかったら消滅するくらいの勢いですよ。多摩川の河川敷のシングルトラックもそうですね。草の繁茂がすさまじいの。今日、府中のワイズ前から郷土の森前まで河川敷のシングルトラックを走って来たんですが、爆発する雑草でトラックが消えかけてました。

 そういえば「めぐみの里山」のところにあるクヌギも、4年前に伐採した跡がもう萌芽再生で殆ど立派な株立ち状態に復活完了してるし、つい最近、強剪定したはずの向陽台の街路樹も凄まじい勢いで枝葉を伸ばしてるし。

 「一度壊した自然は二度と元に戻らない」というありがちなフレーズ、最初に言い出したのは誰なんですかね? 多摩丘陵は黄土高原でもラパ・ヌイでもないっての。この暴力的な再生力。ちょくちょく里山に入っている人なら、いかに里山の植生の回復力が怖ろしいか、骨身に沁みて知っていると思います。アスファルトや敷石を持ち上げ、ヒビを入れて都市を浸食する植物たちの超回復。多摩丘陵なら本当にどこに行っても見ることが出来ますよ。