何だか色々な知り合いがFBでこれをシェアしてブツブツ言っているので、解説します。
この伐採は都道府中所沢線(いわゆる府中街道)のバイパス延伸に伴う用地確保の一部です。私はこの地域で生活していて、このエリアは頻繁に(昨日も)自転車で走りますので、このエリアの様子は良く知っています。
まずこのエリアの道路事情について。
ここは武蔵野台地の分水嶺を通る玉川上水を挟んだエリアで、昔から畑作の農地が広がっていました。道路網を見ると、主要幹線は全て東西方向に走っていま す。青梅街道、五日市街道ですね。より広域で見れば新青梅街道、甲州街道、中央自動車道もありますから、武蔵野台地を東西に走る幹線は足りています。
では南北方向はどうか。環状8号線と環状16号線の間で、武蔵野台地の南側と北側を繋ぐ道を見ると、吉祥寺通りは中央線吉祥寺駅までで切れますし、武蔵境 通りは連雀通りまでしか拡幅が済んでいません。立体交差でシームレスに抜けられて、クランクなども無いのは小金井街道と新小金井街道だけ! という状況で す。
府中街道は細いながらも中央線を立体交差で越えられるのですが、問題は恋ヶ窪交差点から青梅街道の小川町交差点クランクまでの間です。恋ヶ窪交差点は南か ら来る府中街道、連雀通りを一本にまとめるので、まず信号待ちが長く、更に府中街道はここから北で流れが必ず悪くなります。抜け道として窪東公園の西側の 一方通行を爆走する車の量もシャレになりません。昨日も歩行者を警笛で威嚇して猛然と走り抜けるトラックを目撃しました。
さて、このバイパスは多摩市の関戸橋からまっすぐ北に向かって甲州街道を越え、現在は中央線の南側まで延びている、片側2車線のバイパスです。連絡するの は前述の青梅街道小川町交差点です。このバイパスが出来れば、小金井街道と環状16号線の間でようやく渋滞を覚悟せずに使おうという気になれる南北方向の 幹線道路が誕生するということになります。
また、伐採されるという小平中央公園の雑木林については、既に育ちきった状態なので、むしろ伐採しバイオマスとして活用した上で、別のどこかに代替的な緑 地を用意し、そこに木を植える方が効果的だと思います。現状では同公園周辺の住民のみが、北側と南側まで来ている幹線道路を使いつつ、自分たちは十分過ぎ る緑地環境を満喫している状態で、NOT IN MY BACK YARDismとしか私には思えません。
私は同地の伐採とバイパス建設を支持します。