山に秋が少ない件

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 ここしばらく、毎日のように地元の里山に入っています。来月に「里山を知らない」学生を引率して里山見学をさせるので、その下見ですね。

 昨日は稲城市にある「いなぎ里山グリーンワーク」さんを見学させていただきました。

http://www.h6.dion.ne.jp/~etokazuk/

 代表をされている川島さんは稲城市の市会議員を長年務められた方だそうで、最近引退されたとか。議員を引退したら稲城の里山を再生する運動をやろうと前から考えておられたそうです。「あんた、昔はね、この辺の里山にシラカシなんか無かったんだよ。それがあそこ見てよ。あれ、もう全部シラカシの極相林になっちゃってる。」

 他にも、昔は子供4人がかりでないと抱えられない松や杉の大木が市内に沢山あった話、それらが高度成長期の大気汚染で全滅した話など色々と聞かせてもらいました。

 「いなぎ里山グリーンワーク」さんが借りているのは3ヘクタール弱の土地。畑あり、竹林あり、里山ありと多彩な環境で、崖の下には炭焼き釜もありました(ついでに孟宗竹割りを手伝って来ました)。ここはかなり面白そうなNPOですね。取り敢えず、来月には学生を連れて再び見学に来ることを約束して帰ってきました。

 ところで、川島さんのお話にもあったように、今、多摩の里山の植生はどんどん常緑樹中心に変化していっています。昔は尾根筋に赤松、斜面にはクヌギやコナラなどの落葉樹が植えられていたそうですが。ですから、NPOの敷地の周辺を私が散策した限りでも、紅葉しているところが殆ど無かった。なんてこった。

 辛うじて1本だけ綺麗に赤くなっている木があったので記録保存。