たまにイケイケの国内ITスタートアップの若社長みたいな偉い人たちの威勢のいい断定がTLに流れてきます。ホリなんとかさんという、2年ばかし3食付きの国営の別荘に滞在しておられた御仁の縮小再生産みたいな諸賢でホント憧れちゃうんですが、研究者としてちょこっと論文なんか書いてみてた私など、大した論拠も無く勢いだけで断定した命題は100%指導教員か査読者から「バカこくでねえ、書き直せこの低能のクソカス野郎が死ね」というハートウォーミングなコメントを添えて突き返されたことによる心的外傷がいっぱい残っておりまして、今だに出来ないんですよう。体質的に。憧れるんですけどね。
誰かが決断を躊躇っていて、その決断のために失われる時間の方が決断の右左よりよほど惜しいという場合には、もちろん私も「ここは絶対に右だ、右に行け!」みたいな断定はします。でもそれは個別の事例において、それが最善だと自分なりに判断したから敢えてやるのであって、どんな事例にも例外無く当てはまるような言い方はちょっと出来ません。いや、全く出来ません。
そんな体質的問題がありますので、「俺は高校のプールで25m足つきせずに泳げたから太平洋だって足つきせずに泳いで横断出来るんだぜえ」みたいなIT若社長のツイートは、もう眩しすぎてホント勘弁して欲しいです。白地に白抜き文字で書いてあるくらい眩しくて中身が読み取れません。
修行が足りませんね。
誰の修行が足りないのかは諸説ありますけどもね。