キャラ萌えでフィギュアスケートを語ることの貧しさ

ショートプログラムで転倒してしばらく立ち上がれなかったジェレミー・アボットのコメント。

「20年以上も人生を費やしてきたものを100万人の前で8分間で出し尽くすことの意味を、みんな分かっていない。それが簡単だと思う奴はアホだ。」

“Nobody has to stand center ice in front of a million people and put an entire career on the line for eight minutes of their life when they’ve been doing it for 20-some years,” Abbott hit back. “If you think that that’s not hard, then you’re a damn idiot.”

その通り。

固定ファン以外の一般大衆向けボーナスステージだけに、オリンピックでのノイズは大変なものがあります。特に日本語空間では選手のキャラ萌えの御姉様方の声が非常に大きくなるのがこの時期の特徴ですが、アスリートとしてのキャリアや一つ一つのプログラムそのものの価値をきちんと見ていただきたいものです。

フィリップ・キャンデロロやプルシェンコ様やヤグディンやウィアーなど、キャラが腐女子のハートに突き刺さる系の選手たちも無論素晴らしいですが、東京ビッグサイトや乙女ロードの価値観だけでスケーターたちを語るのは非常に勿体ないと思います。