日本で環境問題に取り組んでいて最も困るのは、この分野が左翼の活動家たちの牙城となっていることです。私は左翼も右翼も大嫌いなんですが、特に環境問題では左翼の弊害が目に余りますね。
いや、彼らが何を主張しようがそれは言論の自由ですから、構わないんです。何でも言いたいだけ言っていれば良い。どれだけウソや誇張や偏見や非科学的妄想が連中の主張にビルトインされていても、それはまあしょうがない。健全な社会を維持していくための、それは私たちが許容しなければいけないコストです。私たちの社会では、誰かの名誉や仕事を著しく妨害したり、公序良俗を乱さない限りにおいて、何でも思ったことを言って良いことになっていますから。
でもね~。
エコサヨ定食っつーのか、エコサヨ悪夢のフルコースっつーのか。エコロジカルな社会を目指して活動していくということが、「六カ所村再処理施設反対運動」「原発反対運動」「圏央道高尾山トンネル反対運動」「八ツ場ダム反対運動」「捕鯨反対運動」その他諸々の、日本国内の左翼勢力がメシの種にしているような各種トピックへのコミットメントをセットメニューで注文させられるところまで自動的に繋がっていくのって、おかしくありません?
私は六カ所村再処理施設の稼働に積極的には反対しません。
私は原子力発電を必要悪として容認しています。
私は圏央道は必要だと思ってます。
私は八ツ場ダムについては知識がないので反対も賛成もしません。左翼と右翼の言うことは絶対に信用しないことにしているので、彼らの主張を根拠にした判断は出来ません。
私は捕鯨反対運動が大嫌いです。クジラ食べるの大好きです。
でも、稲城が末代まで美しい緑に包まれた街であり続けることを心の底から願っていますし、その為に採算度外視で活動しています。これまでに拾った街のゴミは、確実に1トン越えてます。
ところがね。今の日本にはこういう、穏健で割とリベラルな保守の立場から環境問題に取り組める場所が無いんだな。野口健みたいな右翼の環境活動家もいますし、エコ左翼の弊害を中和する意味で彼の活動は有意義だとも思いますけども、私は右翼じゃないからさ。
どうすりゃいいのよ? 俺。