糖質制限の社会科学は可能だけれど

「糖質を制限してしまうと、代わりにタンパク質を構成しているアミノ酸を、肝臓が糖に作り変えるというシステムが働き始めます。タンパク質を糖に変えられるなら、肉を食べれば問題ないのではないかと思う方もいるでしょう。しかし、人体の維持に必要なエネルギーをタンパク質や脂質でまかなおうと思ったら、毎日大量の肉を食べなければなりません。数kgもの肉を毎日食べ続けることは現実的に不可能です。糖エネルギーが不足すると、それを補うために、体は自分の筋肉を分解してアミノ酸に変えていきます。結果、筋肉量がどんどん減っていってしまうのです」

専門家の警告、食事は「炭水化物抜き」が一番危ない(週刊現代) @gendai_biz
「即効性がある」とブームが続く糖質制限ダイエット。だが今、その安全性に警鐘が鳴らされ始めた。その時、体の中で何が起こるのか。手遅れになる前に知っておきたい、超人気ダイエットの真実。

糖質制限ダイエット、私の周囲でもハマってる人が散見されますが、様々な情報が錯綜していて実際のとこどうなのかよくわかりませんね。

大学教員でもこれにハマって学生たちに夏井睦あたりの理論を布教してしまう方が居たりして、それはちょっと気掛かりです。

社会学的に見れば、「糖質制限」とか「炭水化物は人類の敵」みたいな思想を、科学ではなく思想の問題として分析することは大変有意義だと思いますが、その際には自然科学的にどの立場が正しいかという議論とは一線を引き、純粋に社会科学の問題としてのみ取り扱うべきでしょう。

社会科学の問題ではなく自身の健康の問題として言うなら、今現在、何か明確な体調不良があれば、まずはそれぞれの専門の医師に診てもらって、医師の指示に従って治療するべきですし、特に健康に問題が無いのなら、糖質全カットとか炭水化物一切摂らないとか乳製品は一切口にしないといった極端な食生活は、する必要は無いと考えます。