今年も基礎演習が始まりました。立教大学社会学部現代文化学科の1年生のうち十数人が「何で俺たちだけがこんな目に・・・」と天を見上げて我が身の不運を嘆く季節です。
ちなみに今年度のテキストのラインナップはこんな感じ。
9/29 初回 ガイダンス 10/6 2回目 阿部謹也『自分の中に歴史を読む』ちくま文庫 2007年 10/13 3回目 テッサ・モーリス・スズキ『愛国心を考える』岩波ブックレット、2007年 10/20 4回目 甲斐徹郎『自分のためのエコロジー』ちくまプリマー新書、2006年 10/27 5回目 嘉田由紀子『環境社会学』岩波書店 2002年、1章~4章 11/10 6回目 同5章~8章 11/17 7回目 浜田久美子『森の力:育む、癒す、地域をつくる』岩波新書、2008年 11/24 8回目 友枝・山田編『Do! ソシオロジー:現代日本を社会学で診る』有斐閣アルマ、2007年、序章・1章・2章・3章 12/1 9回目 同5章・9章 12/8 10回目 同8章・10章・11章 12/15 11回目 吉見俊哉『都市のドラマトゥルギー』河出文庫、2008年、2章 12/22 12回目 同3章 1/13 13回目 同4章
『愛国心を考える』『環境社会学』『Do! ソシオロジー』『都市のドラマトゥルギー』は学科指定のテキストで、阿部謹也、甲斐さん、浜田久美子は私が選びました。吉見俊哉は無駄に回りくどい文章で、わざと読みにくくしてある本ですから、都市社会学入門としては向いていないと思うのですが、まあわからないまま読むのも一つの訓練だと思ってくれと学生たちには言っておきました。
この他、完全なボランティアなんですが、例年通り講義外でのエクスカージョンも5つのプランを考えてあります。
プランA 上野散策と美術館または博物館見学 プランB 国立新美術館企画展「THE ハプスブルグ」 プランC 東京都写真美術館「異邦へ 日本の写真家たちが見つめた異国世界」 プランD 多摩ニュータウン見学 プランE 玉川上水と武蔵野を学ぶ
上野は吉見の本の2章で登場するので、街を実際に歩きながら考えるという都市社会学のフィールドワークの練習ですね。せっかく上野に行くので、どれか美術館あるいは博物館にも入ってみようと思います。
「THE ハプスブルグ」は「アラトリステ」の翻訳で散々勉強した家です。写真美術館は、来年担当することになったらしい2年次写真論演習のプレイベントのつもり。多摩ニュータウンと武蔵野は私のホームエリアですから、解説はお手の物。
「THE ハプスブルグ」は「アラトリステ」の翻訳で散々勉強した家です。写真美術館は、来年担当することになったらしい2年次写真論演習のプレイベントのつもり。多摩ニュータウンと武蔵野は私のホームエリアですから、解説はお手の物。