私も見てきましたよ、晴太郎さんの日本国内初の個展。
私が晴太郎さんの現代アート制作チームに加わったのは2021年の2月か3月くらいのことでした。ポジションとしてはリサーチャー兼ブレスト要員といったところですが、それから色々なマイルストーンを越えるたびに喜びを分かち合ってここまでずっと来ましたので、正直、感無量でしたね。
作品の良し悪しの判断は見る人次第だと思いますが、ここさすがだなと思った点として、晴太郎さんはオリンピックの表彰式とか一泊10万円からみたいなホテルも手掛けるアートディレクターだけあって作品の仕上げのクオリティは凄いです。
ミクストメディアの現代アート作品って仕上げの精度が夏休みの自由工作レベルのものいっぱいあるじゃないですか。そういうのとは別次元でしたね。
※どの作品もご購入いただけます。
あと、ネタ元というか、ナントカ系みたいな系統性が全く無い人だなと改めて思いました。師事したのが三浦雅弘先生、土屋秋恆、渡来徹というバラバラの御三方ですし。
これは「Stories Not Used」(2024, true type font file, Inkjet on Paper)という作品。
アーティストがラテンアルファベットを発声し、それぞれの文字の発声の瞬間に立ち上がったソノグラフの周辺からその文字に似た図形を集めてフォントエディターでフォントセットにしたものです。
フォントセットそのものがメディアアート作品というコンセプトです。
個展会場ではこのようにして好きな文字列をSNUフォントで書き出して持ち帰ることができます。これも作品の一部。
上はKOSEI KATOと書かれています。Art Shodoのコンペに出したけど斬新過ぎて勝ち上がれなかった(笑)
9/1にはアーティスト本人によるギャラリートークがあります。
是非ご参加ください。