東京藝大システムや東京有名美大リーグの限界

このスレッズ投稿のプチバズ。本音では東京藝大帝国主義ヒエラルキーシステムが嫌いな人がめちゃくちゃいっぱいいると実感。

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現代アーティストの世界「でも」実家が太い人が初期段階で圧倒的に有利ということは統計的事実として置いておくとして、日本に関して私が考えることは、東京藝大システムや東京有名美大リーグに入り込んでその中でキャリアを進めていくというルート以外のものも色々あるのではないかということ。

絵描きの技術をつけたいのなら、公立の美大や国公立の大学の教育学部美術教育専攻という、東京藝大ほどバカバカしい入試倍率でもなければ武蔵野美術大学や多摩美術大学ほどの高額学費を取らない選択肢も色々あります。

またメディアアート(日本で考えられているメディア芸術とグローバルでのmedia artはかなり違うものですが、ここでは当然media artの話をしています)やミクストメディアやスカルプチャーをやる人なら学部は美術学部じゃなかったなんて人は世界ではまったく珍しくありません。

地元国公立で文学や社会学や経済学や理学や工学を学びながら、公募に出していくという戦略も有り得るのです。

問題は日本のアート教育が著しく上野のお山の方ばっかり見ているということ。正直言えば「ブルーピリオド」なんか読まない方が良いです。

もう一つのより大きな問題は、日本国内のアート市場ばっかり見ていると、国際公募で勝つ力がまったく育たないということです。

いま、現代アーティストとして国際的なキャリア構築をしようとすると、英語力と論理的文章力は必須です。これは国際公募の書類を書き続けなければ身につきません。

ところが日本の作家さんは概してグローバルスタンダードの形式の公募には及び腰です。ACACやARCASなんて国内の公募でも応募者の大半が外国人なわけです。

一方、実家の太さや大学ブランドがどうであれ、世界で認められる現代アーティストとして上がっていきたいなら国際公募の書類は週1くらいで書くのでなければ全くお話にならないのです。今は。

そういう基本中の基本を徹底していくだけで、必ず何かが起こるものです。

ですがどうやら東京有名美大藝大リーグに入っても、こうした国際公募で勝つためのABCは教えてもらえないようです。色々な話を聞く限りでは。(上野のお山システムの権力を維持するにはむしろそうした知識は不要ですし)

敢えて煽らせてください。皆さん中高大と8年間は英語勉強してるんですから、英語を武器にしましょう。