サンドラ・ヘゲダスのパレ・ド・トーキョー撤収とファッションとしてのサポート・ガザ

長年パレ・ド・トーキョーに大口の寄付を入れてきた篤志家のサンドラ・ヘゲダス(ユダヤ人)が、パレ・ド・トーキョーの直近の企画展「WORRIED PAST: MUSEUMS, EXILE AND SOLIDARITY」が親パレスチナ勢力による暴力を肯定しているとして今後の寄付を打ち切るとした一件、パレ・ド・トーキョーのキュレーションの自由が脅かされているという200筆の署名付き公開書簡がル・モンドに掲載されたり、それに対して篤志家が反論の公開書簡をインスタに公開したり(下記リンク)と、結構な騒ぎになっている。

個人的な感想として、パレスチナ問題を論じることは現代アートワールドで今は一種の流行、ファッションになっていると感じる。流行に敏感な人たちが我先にとサポート・ガザをアピっている感じ。

あれはむしろ承認欲求の発露なんじゃないか? サポート・ガザって言えば簡単にアテンション取れるしね今。

のわりには、あの連中、国際政治の場でどんな議論になっているのか全然知らなかったりする。

日本が国連安保理の議長国としてガザの即時停戦を求める決議を成立させたのとか、国連総会でパレスチナの国連加盟を促す決議に日本も賛成したのとか知らずに、日本はアメリカに追従してパレスチナ侵略を容認してるみたいなナラティブを拡散してるし。

本当にネタニヤフのガザ侵略を阻止したい人なのか、それとも流行に乗って知名度を稼ぎたい欲求が根底にあるのか、どっちの人なのかはよく見た方が良い。