社会学者が見たCEATEC JAPAN2018

昨日は息子のお供で幕張までCEATEC JAPAN2018。に行って参りました。

イメージ 1

小学校を午前中でバックレてきた息子はずーっとタカハ機工で商談していたようですが、後からリュックの中を調べたら、ちゃっかり各社のノベルティを収集していた。

イメージ 2

私は色々と見て回りました。

なお、CEATECなんの見本市なのかも知らないまま連れて行かれたんですが、CPS (Cyber Physical System) とIoT (Internet of Things)の見本市だそうです。

ICTだけで完結するシステムではなくて、質量がある物体とICTを連携させたり融合させたりする技術の見本市ってことですね。

さて、社会学者が見たCEATECはどないだったか。

ん~と、あまり全体コンセプトには囚われずに、それっぽいものは何でも持ち込まれていた印象です。LEDとかコネクタとか電鋳とか何がCPSだよって思うよね?

無人コンビニもありました。SCSKが出してたかな。取り敢えず今ある技術をかき集めて、Amazonほどじゃないけど無人にすることは出来ますよってデモでした。あんましオペレーションとかユーザーエクスペリエンスのことは一切考えていなくて、とにかく無人にしてみせりゃ良いんだろホラどうだ、みたいな。

いちいち客がスマホに御社のアプリをDLしていちいちスキャンしてくれますかねえ。店の中に自販機各種並べといた方が早くないですかあ、とか思いました。

高校の後輩の鬼頭くんの会社のブースもあった。

イメージ 4

国立情報学研究所にも行ってみた。新井紀子神と東ロボくんは不在にしておりました。

イメージ 5

それから機械翻訳ソリューションを売ってる会社のブースね。ロゼッタさん。遠くから見てただけなのにわざわざ声掛けにくるもんだから(元・産業翻訳家に!)

「ディープラーニングで精度も人間のおよそ9割となっておりまして(自慢)」
「(無言で原文と訳文をチェック)ここさ、このメディカルの英日。この部分多分おかしいね。これ定訳なの? こっちの財務の英文のFiscal Yearの訳語もおかしい。」
「ええと・・・すみません私、専門ではないもので」(離れて行っちゃった)
「(別のお兄さんに質問)あのさ、これ、パッと見でも怪しいとこけっこうあるけど、どうやって精度上げるの?」
「それはディープラーニングでですね(自慢)」
「教師データは?」
「は?」
「教師データどこから持ってくるの? クライアントからもらうの? 教師無し学習使うの? 」
「ええと・・・私、ご覧の通りパッパラパーの営業でして(←自分で言うな!)」

どこもこんな感じ。

営業の人に当たると技術的な説明が出来ない。

技術の人に当たるとソリューションに組み込んだ時のコスパやユーザーエクスペリエンスの説明が出来ない。

「この折れ線グラフのこの山とこの山、違う説明が書いてあるけど、何で同じ変数の似たような山に対して違う解釈が与えられているの?」(株式会社センタン)
「ええと・・・私、営業でして・・・よくわからないんですよ。」
「このソリューションは面白いんですけど、実際にこれを入れたところで売上や利益がどれくらい増えているのか数字はありますか?」(オプティム
「ええと・・・」
「このARツアーガイドアプリ、入込客数に対するDL数とアクティブユーザー数の比率は平均どれくらいなの?」(KDDI)
「ええと・・・今色々な自治体さんで取り組んでおりまして」
「そんなことは聞いてませんが。」
なんなんだこの人達? 何しに来て何のために立ってるんだそこに? 

それでもビジネスは回っているらしい。世の中そんなもんですよね。気楽に行こうぜ。

あと技術のおにいさん、おじさん。

頼むからその体臭や口臭やフケ、何とかしろ。

イメージ 3

私の個人的な目的はこちらでした。

仮面ライダービルドの最終話、新世界にたどり着いた戦兔と万丈が再会した場所。

ファザーズバッグagnate、昨日はヴァーミリオン持って行きました。お買い求めはこちらから