大学2年の時に買って以来ずっと使ってきた富士通ゼネラルの掃除機のスイッチ周りがイマイチ反応しなくなったんで(電源切ル操作をしてもしばらく電源切れない)、息子が見た目で選んだシャープの掃除機を買ったんです。
そうしたら、見た目はともかく余計な機能がいっぱい付いていてもうね、イイカゲンにしろこの便所コオロギ野郎と思う毎日なのです。
具体的には「アイドリングストップ」「自動エコ」というお邪魔機能。前者は吸入口を床から離すとしばらくして運転が勝手に止まるやつです。後者は勝手にモーター回転数(=吸入力)を掃除機が上げ下げするやつです。
ホントにこういうの、家事を邪魔する便所コオロギみたいなお邪魔虫なんです。
私にとって家事ってリズムなんですよ。大きい方から言うとマルチタスク作業をいかに進めるかというタスクマネジメントのリズム、個々の作業の流れのリズム。
ところが本邦おせっかい家電はこの二つのリズムに介入し、リズムを乱しやがる。電子レンジが止まって数秒経つと、「さっさと開けろ」とアラームが鳴り出す。湯沸かしが完了すると、「お湯が湧いたぞ」とポットが安っぽい電子メロディを流す。
いいか、お前らなんか我が家のシステムヒエラルキーの最下層、勝手に作業終了したら黙って待ってる以上の権利なんか与えて無いんだよ。給湯室のお湯が湧いたからっていちいち社長室に報告に行く秘書が居るのか? 静かに物音を立てないように待ってろ。
そこに最近加入したこのシャープは、今度は私の掃除のリズムにしつこく介入して作業のリズムを乱すんですわ。電力消費とかどうでも良いから黙って全力運転してろ。勝手に止まるな。勝手にブレーキ踏むな。
シャープが社運をかけた家電を開発中って話を最近テレビで見ましたが、そのディレクターがやはりいい年したおじさんなんですよ。生涯でこのおじさん家事を何千時間くらいやってきたんだろと思う。こういうおじさんがディレクションするからああいうリズム破壊家電が増殖してくんじゃないのかなと思う。
山善やアイリスオーヤマの家電が売れてるのって、松下やシャープの勘違い高機能家電ウゼエっていう市場の声を反映してるのかもね。
「アラームレス家電」
このシリーズあったら俺は絶対買うよ。買う。
節電アイドリングストップエコ掃除 消費電力量を最大約45%削減(当社試験基準による)吸込口を浮かすと自動的に運転を停止する「節電アイドリングストップ」や、床面の種類を検知して吸引力を自動でコントロールする「エコ掃除」で、お掃除中に面倒なボタン操作をすることなく、余分な電力の消費を抑えることができます。