こんな儲けちゃった俺sugeee、こんな部下いっぱいいる俺sugeeeeeとは違う世界があること

今日は立教大学社会学部の阿部珠理教授の最終講義と退職記念パーティー。

阿部先生は研究者としての私のキャリアパスの鍵を2回も開けて下さった方なんで、これはもう筋論として参上するしかありません。また教え子も(少なくとも)30人くらい被っていますから、今日は懐かしい顔を沢山見ることが出来ました。

イメージ 1


ところで辻占い師の私のところには、10代20代から50代まで色々な人の人生相談が持ち込まれます。カネの儲け方を私に聞きに来る人はあまりいませんから、基本的には、私の人生をどうしたら良いでしょうかというお話です(カネ儲けてれば幸せ、こんな儲けちゃった俺sugeee、こんな部下いっぱいいる俺sugeeeeeで充足していられる単純な脳をお持ちの幸福な方たちは私を馬鹿にしておられます)。

そうしたご相談にどのようにお答えするかはもう、その人の今をどうするかという視点から出発するしかないので、その時その時で千差万別なのですが、究極的にはその人の器の大小を見て、その器にはその人の人生しか入らないと思えば、自分のやりたいことをやっちまえとけしかける。もっと大きな器を持っているけれども、ここに何を入れていけば良いのかわからないという人には、今のそのルーチンから踏み出して色々な人に出会ってみなさいとけしかける。そういうことをしています。

今日あの凄まじい熱気の最終講義やパーティーを見て思ったのは、大きな器を持った人が40年も仕事をしてくれば、最後にはこれくらいのものは積み上がっているのだなということ。その40年の間の数年間を私は共有しただけですが、それでも、あの数年間に自分が耕して播いた種がちゃんとこうして芽吹き花を咲かせ実をつけているんだなあというのを見ることが出来ましたから。

イメージ 2


6年前に4ヶ月だけ教えた(元)学生が、あのとき教わったことが今でも役に立ってますよといきなり声かけてくれるとかね。

仕事というのは、肩書とかカネのためにやるものではないですよ、思うに。自分が歩いたあとにどれだけそこが豊かになっているか。走ればとてつもなく早いけど昼寝が大好きなウサギ系の私も、地道に昼寝もせずにあるき続けられるカメ系のあなたも、目指すべきKPIはそれだけです。今日あらためてそう思いました。