来年度後期の「文化認識論(写真史)」のシラバス入稿しちゃいました。
写真史といっても、西洋絵画史とか西洋音楽史みたいに、近代まではほぼ単線で来る様式史とは違い、写真というメディアは出現後間もなくクリスクロスな乱戦状態になってそのまま今まで続いていますから、キーワードを毎回設定して、そこから見た写真史ということでやります。「写真草創期」「絵画と写真」「ジャーナリズム」「ファッション写真」「広告」「女性」「マイノリティ」「自然」「アートとしての写真」「文化人類学と写真」「パリ」なんてとこを考えています。
教科書にはPhilip Gefterの"Photography After Frank" (Aperture, 2009)を指定・・・・したいとこですが、英語の本だし口絵には死体(戦場写真)やらヌード(アヴェドンの撮ったウォーホル・ファクトリー)やら男根(ヘルムート・ニュートンの作品)やらのエグい写真もありまして、さすがに自重。
ただし評価方法は容赦無しでいかせていただくことにしました。いまだかつて私の講義で私語をして教室から叩き出されなかった学生は居ないわけですが、寝ている学生も教壇から見るとかなり目障りなので、本気の人以外は絶対に履修しないようなやり方を。
10月、11月、12月、1月の3週目にレポート(3000字)を提出していただきます。4本のレポートを全て提出出来れば単位取得となります。
もちろん、コピペなんか絶対出来ないくらいに細かく執筆条件を指定したレポートです。
きっと、我が恩師の森秀樹先生の中国文学や中国思想の講義と同じく、3人くらいしか履修しないんじゃないかと(そういうの実は憧れてます)。
(この話をしたら、来年度に文化認識論を取るつもりだったという2年ゼミの学生が「先生、それ、わ、私は取らなくても怒られないですよね?」と真っ青になってました)