ウェブの流行がmixiからツイッター、FBを経由してインスタとスナチャになろうと、それを使う人の人生は大して変わらないよねという話をした。

先日、青年座研究所の公演の前に若い人たちと一緒に昼飯を食っていて、今の学生は食べログではなくインスタで店を探し、スナチャ(snapchat)で盛り上がっているらしいという話になりました。

OG訪問でやってきた後輩からの情報だそうです。

(ついでに、就活対策はNewspicksのコメント欄を読み込むのが今年のトレンドだそうです。)

大学出て数年なのに、もう現役の学生のことがわからないですよと苦笑する面々。

しかしね。
私が学生だった頃と、君たちが学生だった数年前と、今。
人の行動は違っているようで、実は大して変わらないとも思う。
何か暇つぶしの消費をして、仲間内で盛り上がって、ぶつぶつ言いながら仕事して、そのうち結婚したり、子供が出来たりして、何となく淡々と歳を取っていくもんだよ。

その暇つぶしのとこに入るものが、赤川次郎だったりスーパーファミコンやプレイステーションだったり、2ちゃんねるだったり、ツイッターだったり、LINEだったり。

今はそれがスナチャになった。4年後には別のものが学生の暇つぶしのメインストリームになってるんでしょう。上の世代が居ないとこに行きたいわけだからね。

でも大筋は変わらない。まさにその日の戯曲「わが町」の登場人物たちの人生と同じ。それはそれで当たり前であり、悪くないことです。

ただね、せっかく若いのにあまりにも防衛的で自分の中身を表に出さないのは、もったいないと思います。上の世代は見どころのある若者がいれば引っ張り上げてやりたいと考えることがある。でも完全シークレットモードで同世代の仲間内としかコミュニケーションしない若者では、信用して良い奴なのかどうかも、いや、それ以前に誰にどんなお話を紹介出来るのかも、わからんでしょ。

それに、考えてごらんなさい。
SNSで上手くハジけちゃってるおじさんおばさんたちのが、むしろ仕事が順調でしょ? 例えばあの人やあの人、あの人も(彼女らと共通の知り合いの名前が幾つか出ました)、相当稼いでる人たちだけど、変顔とかアップしまくってるよね?

「あ~! たしかに!!」

というわけで結論。今いる場所からいつかジャンプアップして違うとこに行きたいなら、どこかで何らかの形で、自分を発信していった方が良いよね。でした。