青年座研究所本科41期生実習公演「わが町」

青年座研究所本科41期生実習公演「わが町」(Aキャスト)を見てきました。


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能楽を思い出させる脚本で、一般的に言えば難しい脚本だと思います。
派手なシーンが一切無いので、役者が普通のセリフや演技で見せられなければ、観客は寝ます。
そういうものを敢えて選んでやっているんでしょうけれども。
何しろ徹底的に基礎を叩き込まれるとこだそうで、その成果を見せてみろ、みたいな。
 
役者さんの卵さんたちは、はいそれはもうしっかりとやっておられました。
大したものです。
与えられた役をベーシックに、手堅く演じる。
ここではそれを求められているのだから、それをやる。
 
私の教え子も、随分な大役でしたが、きちんとこなしていました。
気になった点も無いではないですが、それは演出家の指示なのかもしれず、そうであればそれはそれで良いではないですかというもの。上手い下手で考えて明確に下手で修行が足らんというレベルでは既に無い。脚本をどう解釈し、役をどう解釈し、どう表現するか。そのレベルの議論です。
 
公演後、沢山の差し入れを両手にかかえて、沢山のお客様に囲まれて笑っている彼女の姿も良かった。戦い続けて居場所を勝ち取った、自分の生きる道を迷いなく歩む若武者です。
 
次の舞台が楽しみです。今からもう。