「3Dプリンタで性器の造形を出力できるデータ配布 漫画家「ろくでなし子」逮捕」
3Dプリンタで性器の造形を出力できるデータ配布 漫画家「ろくでなし子」逮捕
3Dプリンタで女性器の造形を出力できるデータを頒布したとして、「ろくでなし子」の名前で活動している女性漫画家を警視庁が逮捕。
古くは『芸術新潮』の荒木経惟特集への圧力やロバート・メイプルソープの写真集の裁判、最近ではレスリー・キー逮捕など、警察のメンツのための性表現取り締まりの系譜に連なる事件だと思います。
女性器というのは男性器よりも遥かに社会的禁忌が強烈で、日本語の(学術的な語彙ではない)呼び名さえ何だかよくわからない状態です。
フェミニズム系のアートの流れでは、そうした状況について問題提起するような活動も以前からあって、1996年にオフ・ブロードウェイで発表された「The Vagina Monologues」という作品は、2001年にはマジソン・スクエア・ガーデンで上演される大ヒットとなりました。この作品は、女優が順番に舞台上に現れて、自分の女性器を巡る経験を語るという形式で、メリッサ・エスリッジやウーピー・ゴールドバーグも出演したことがあります。
この作家の作品、以前にもFBで紹介したことがありますが、フェミニズム・アートとしてはかなりレベルが高いと思いますね。NYかロンドンに拠点を移して活動されたら、もっとやりやすいんじゃないかと。