日本の醤油差しの進化は52年間止まったままだ馬鹿野郎何とかしろ

森正洋のG型醤油差し(白山陶器・1958)とGKデザインの卓上醤油差し(キッコーマン・1961)という2大定番以外で何か良いものは無いのかと探し続けて14年。

つまり当家が結成されて以来探し続けているということになるのだけれど、いまだに上記の二つを超えるものは見つかっていない。何故これらを越えるものが出ないのか。

理由の半分は、これらのデザインのレベルが極めて高いからだろうが、もう半分は日本のプロダクトデザイナーが醤油差しの機能のことを徹底的に考え抜くことをせず、何か私には理解出来ないやりかたでデザインしては半端モノを作ってきたということ。

アマゾンで「醤油差し」と入れて検索してみてください。スリムで縦長の商品ばっかですよ。あるいは接地面をわざと大きく面取りして小さくしているか(笑) つまりG型のような寸胴と、キッコーマンの二等辺三角形以外の形を作ろうとしてるのな。そりゃ使わない限りはキッコーマンやG型よりお洒落ですけど、いざ戦線に投入された瞬間、バタバタと倒れていきますよ。

これ、比喩じゃないです。縦長なら、重心は高いところにあって、接地面が小さければ簡単に倒れる。ですが醤油差しは滅多なことで倒れてはあかんのです。中身が流出するから。

G型とキッコーマンを越えるとは言わない。せめてこの両横綱を脅かすような醤油差しを・・・・育児バッグと女子用ビジネスバッグの次に作ってみたいな本当に。

※つまりまた2流デザインの醤油差しが台所で倒れて中身が池になっていたのだ。