セキュリティ管理(現実世界とラノベ世界と)


昨日はPMをやっている案件でリスケジューリングが色々あったり、セキュリティ管理状況のレポートを作ったりと、真面目に仕事した日でした。

セキュリティ管理状況というのは、資材や製品をどこに保管するのか、誰がそのエリアへのアクセス権を持っているのか、というような情報を整理したものです。ハイブランドの案件なので、こういった部分の管理の厳密さは、障害者施設が通常扱うような委託作業とは全く別のレベルです。

仕組みや設備が整っていればそれで良いというものでもなくて、何故こういう管理が必要なのかを、施設のスタッフの方々に丁寧に説明して理解していただくことも、また私の役目。

単に「高価なものだから」ではなくて、ブランドの価値とは何か、それはどこに淵源があり、その淵源からお客様の手元に届くまでの全ての流路をクリーンにしておかなければハイブランドは成り立たないんです、と。その中には、モノの管理だけではなく「働く人が搾取されていないか」「児童労働や奴隷労働(日本の技術研修生制度は国際的にはほぼ奴隷労働と見られています)は無いか」といったことも極めて重要です。「不払い残業がある」といった理由でも場合によっては切られてしまいます、ということまでお話しします。

今、欧米のハイブランドのサプライチェーンに入るとは、そういうことですよ、と。

逆に言えば、そういうことを理解してオペレーションが出来る障害者施設であるということは、強みでもあります。

何が言いたいかというと、まだまだ軽作業の受注余力あるので皆様ご相談下さいということです。

さて、私は今年のものづくりのテーマとして「ラノベを書く」を設定しまして、ここまで9000字ほど書き進めています。

昨日は、主人公が出張先(クエストの舞台)で初めて敵勢力との物理的戦闘を経験するシーンの書き起こし。

これが難しいのなんの。

チャンバラシーンは以前の翻訳の仕事でさんざんやったので、文章はスルスルと出てきますよ。

でも、そこに至る流れとその後を考えるのが難しい。敵勢力はこのとき、どういった理由で実戦を仕掛けてくるのか。その際の達成目標は何で、何故それがこの局面での目標になるのか。敵勢力が持っている情報と持っていない情報は何か。その情報格差がこの戦闘でどんな影響を生むのか。

と、そこまで検討すると、この場面では戦闘以前に主人公側の索敵能力や戦術指揮能力が圧倒的過ぎて、戦う前に敵が撤退してしまうという展開しか無いのですね。

剣を交える前に「これは敵わないわ」で交戦を諦めさせてしまうというシーンで、いかにして剣客たちの「強さ」を描くのか。

難しい。