さっき見つけた本なんですがこれ。
Donald Olson "Celestial Sleuth: Using Astronomy to Solve Mysteries in Art, History and Literature" Springer 2014
Forensic Astronomer Solves Fine Arts Puzzles
Astrophysicist Don Olson breaks down the barriers between science and art by analyzing literature and paintings from the...
様々な歴史上の事件や絵画、文学作品に描かれた天文現象を分析して、実際にはどうだったのかとか、それらの事件や作品に天文現象が何か影響を与えていなかったかということを推理した本だそうです。
著者はテキサス州立大学の物理学科教授で専門は天体物理学。学位業績までは未確認ですが、常識で考えてこのポジションには(日本と違って)インチキ研究者は就けないので、おそらくトンデモ本ではないはず。
著者は同じ大学の英文学の教員である奥様と一緒にパーティーに出席した際に、チョーサーの『カンタベリ物語』の「郷士の話」中の大潮の描写の意味がわからないとボヤく研究者に出会います。そこで著者はコンピュータで計算してみたところ、1340年に日食が起こり(=月と太陽が直列し)、その重力によって引き起こされた大潮がブリテン島で観測されたはずと教えてあげたそうです。
それがこの一連の研究の出発点であったとのこと。
問題は日本で買うとこれ5000円くらいするんだよ。でも例えばプラネタリウムの番組の企画の仕事をしている人なんかは買うべき本じゃないですかねえぐへへへへ。