ボストン美術館が企画した着物イベントが、中国系っぽい人たちの抗議活動で潰された件

ボストン美術館が、「モネが着物を描いた絵の前で着物を着て写真を撮ろう」イベントを企画したところ、これは人種差別主義的・帝国主義的なイベントだという抗議運動が発生して、最終的にイベントをキャンセルするという事件があったそうです。

抗議側のFBページを見て私が理解したことは

・このイベントは「オリエンタリズム」的であると主張している。オリエンタリズムとは人社系の学問的には、西洋が西洋以外の世界に対して一方的で自分たちに都合の良いイメージを与え、それを西洋の強力な権力で流布させることを指します。
・抗議を組織している人たちの名前は東洋系だけれども日本系ではないっぽい(中国系かな?)

さてこのイベント、オリエンタリズムや帝国主義なんでしょうか? 

私には、150年前のフランスの、オリエンタリズムをわりと素直に内面化していた人たちと同じ行動をしてみることで、当時のオリエンタリストの気分やその現代的意味を考え・感じさせる、なかなか面白い企画に思えます。悪くない。

近所にボストン美術館があったら俺もやってみたい(教え子からの情報で、日本に巡回した時にもやっていたそうです)。きっとこうやって撮った写真がインスタやツイッターで沢山流れるので、それに対する反応がイベントの参加者にまた色々なことを考えさせるんじゃないかとも思うのです。

なんで潰しちゃうかなあ。

そういえば昨日、私がagnate2014の新規取り扱いディーラーさんを美人と書いたら、性差別主義的だと猛抗議したアメリカ在住の日本人女性がいらっしゃいましたが、アメリカで東洋系として生きるってことは、ちょっとでも差別と自分が思うものにはドス握って突っ込んで行くくらいの気合が必要なのでしょうか? 

USAメインランドで生活したことないので想像するしかないですが。

みんな、お疲れさん。


なお、現在は上記の抗議ページは消されてしまったので、抗議を組織した中国系っぽいお二人の名前は確認出来ません。

また現在、Support for Kimono Wednesday's at BMFA
というページが立ち上げられて、着物イベントの復活を目指しているようです。