塚田ゆうた『RIOT vol.2』と北村匡平『遊びと利他』(集英社)

今日読んだ本

塚田ゆうた『RIOT vol.2』(小学館)

見様見真似でZINEを作る田舎の高校生たちの話の2巻。古くは「げんしけん」、最近だったら「映像研には手を出すな!」の系統の漫画ですね。今の漫画にしてはじっくりと物語を立ち上げているので、老害にとっては好感が持てます

北村匡平『遊びと利他』(集英社)

北村の勤務先の東工大(今年度から東京科学大)リベラルアーツ研究教育院の輪番研究プロジェクト「利他プロジェクト」の研究成果ということらしいけど、北村の本来の専門(メディア論)じゃなくて子どもの遊び場の参与観察と分析の本。内容としてはアンリオやカイヨワの遊戯論と上記参与観察の組み合わせで、そこに取ってつけたみたいに東工大の先輩たち(伊藤亜紗、國分功一郎、中島岳志)らの利他プロジェクトの研究成果を引用してるのがちょっと痛々しい。そこ、要らないんだけど要るんだよなあ・・・と。

遊び場の参与観察も現象学系遊戯論も私は彼より前に論文にしているので、スラスラ読めました。羽根木プレーパークとか、取り上げてるフィールドがミーハーくさいけど学生が遊び場研究で卒論書くなら良いお手本かな。