諸事情で少し遅れましたが(本屋に行く暇が無かったのよ)、紹介。例によってTarzan誌連載コラムですね。
今回は、前回の問題提起をもう少し深める形で、プルワットの生活を解説しておられますね。内田さんも前回の「理想郷」という表現だけでは説明が足らなかったと思われたのか、今回はより具体的に、「カヌー文化にとって理想郷」という視点で論を展開しておられます。これは私もなるほどなとうなづけました。カヌーが現役の道具として生活に密着しているからこそ、航海カヌーから下駄カヌーまで当たり前のようにプルワットには存在しているということですね。そしてそういう生活のありようが、取りあえず現時点ではバランスを保って続いていると。
今回の記事で良いなと思ったのは写真。カヌーハウスの写真だと思うのですが。たしかに、カヌー文化が生き生きと存在していることを示唆する良い写真でした。どうせだったらカラー特集ページでやってくれても良いのになと感じますね。せっかく凄く面白いお話や素材があるわけですから。
まあここは無責任に、来年のホクレア、マイス、マカリイのミクロネシア航海密着取材総天然色大特集を期待しておきましょうか。そういうものに取材費突っ込んでいきそうな勇敢なる雑誌メディアは、今のところマガジンハウスかスウィッチパブリッシングか(死角から舵社が来たりして)くらいですからね。