シミオン・ホクレア「漂流」事件の真相

 シミオン・ホクレアに搭乗していたエリック・メッツガーに「遭難なんてニュースが流れてたんで驚いたよ」メールを送ったら、「あれは大袈裟だ」という返事がありました。彼の話を要約すると

・シミオン・ホクレアの航法師は船の状況をちゃんと理解していたよ。迷子になんかなってないっての。
・ヤップに戻るコースからちょっと外れちゃったので「このままパラオに行った方が楽だよな」と判断しただけ。
・それよりも、グアムからパラオまで直行した航海カヌーの航海は、航海カヌー文化復興運動が始まったこの半世紀では初めてのことなんだぜ。もちろん昔の人たちはグアムからパラオ直行とかしてたに違いないけど。
・だいたいこの海域でちょっと流されたらパラオが安全ネットになるなんてのは、航海カヌー乗りの間じゃ常識よ。
・そのうち詳しいレポートを公開するから待っててな。

だそうです。