サエキけんぞうさんのブログに何故かマウ老師の写真

 ミュージシャンのサエキけんぞうさん(私はどんな音楽を作っておられるのか存じませんが、サエキさんと一緒に「パール兄弟」というバンドをやっていた窪田晴男さんの演奏は矢野顕子のライブアルバムで聴いたことがあります)のブログに、林和代さんやマウ老師の写真が掲載されていました。

 何でも、5月にアリンガノ・マイスでサイパン→サタワル→パラオという航海を経験してこられたそうです。サエキさんではなく林さんが、ですが(このルートだとサタワルからまずヤップに立ち寄ってからパラオでしょうね)。

 取り敢えず、マウ老師はまだまだ健在でいらっしゃるらしいというのはめでたいですが、以前にメッツガー兄貴のメールをご紹介したように、昨年末からミクロネシア海域はタロ畑の潮害で困ったことになっているという話も紹介されてました。

 「雷を操るという、超自然的な情報伝達法」というのは、ストームスターのことでしょうか? でもストームスターは情報伝達ではなくて、気象予測法ですからね。もしかしたらミクロネシアの航海術のうち、呪術方面の話(これはハワイ人には教えなかったそうです)かもしれません。

 さて。アリンガノ・マイスのサイパン→パラオ航海ですが、この船の他にも最近では中央カロリン諸島からサイパンやグアムにちょくちょく航海カヌーが来ているそうですし、ヤップでも10月には第1回カヌーフェスティバルが開催されます。ちょっと前までは、航海カヌーの遠洋航海はちょっとした事件扱いだったことを思うと、本当にこの5年くらいでの航海カヌー文化の戻りっぷりは凄いですね。今や、航海カヌーがミクロネシアの海を行き来するのは当たり前のことみたいな雰囲気さえ漂っています。

 願わくばティコピアやアヌタなど、ようやく航海カヌー文化復興運動が始まった島々も、10年後にはこんな感じになっていることを。