一昨日、ミクロネシアの伝統的航海術の研究者であるエリック・メッツガーから鬱なメールが届きました。彼は新しく就航した連絡船ハピルモール(Hapilmohol)でヤップ島からサタワル島まで、ヤップ州の離島を調査してきたのですが、昨年12月にミクロネシア連邦の離島を襲った高潮のせいで、どの離島のタロ畑も8割から9割が海水が入ってしまっているのだそうです。
そんな事態になっているとは知らなかったので調べてみたのですが、昨年12月上旬に大潮と強い低気圧の活動が重なって太平洋諸島に広く高潮被害が発生し、ミクロネシア連邦でも離島が軒並み海水を被ってしまったと。ミクロネシア連邦大統領は12月29日に非常事態宣言を出してこれに対応。これまでにタロに替わる食料として米を離島に2回に分けて届けたようです。
http://www.fsmpio.fm/RELEASES/2009/april/04_05_09.html
メッツガー兄貴はこの2回目のハピルモールの航海を利用したわけですな。1回で3ヶ月分だそうですから、これで6月までは何とか大丈夫なんでしょうか。上のリンクの救援リストを見ると、プルワット、ポンナップ、サタワル、ラモトレックなど航海術の島として知られる島々が軒並みリストアップされていますね。