先日、ローレンス・カニンガム先生が講演会で話されていたチャモロ人の航海カヌー「フライング・プロア」の図を発見しました。TSSのウェブサイト(最近出来たんですね)のニューズレターのページ。
http://www.traditionalseafarers.com/tssdocuments/nl/jun242007.html
「フライング・プロア」というのは、かつてグアムやサイパンを訪れたヨーロッパ人がチャモロ人の帆走カヌーを指して付けた名称です。「プロア」というのがチャモロ語でカヌーを意味するわけです。そのチャモロのカヌーが「飛ぶように」海上を疾走しているのを見て、「フライング」という形容詞がくっついたんですね。
ところがヨーロッパ人が持ち込んだ伝染病、そしてマリアナ諸島を征服しようとしたヨーロッパ人との戦争の結果チャモロ人の人口は激減し、「フライング・プロア」の建造技術や航海術は19世紀初頭までには完全に失われてしまったのだそうです。TSSはそれを復活させようとしているわけです。カロリニアンの力を借りて。
なお、TSSのウェブサイトのトップはこのページです。
http://www.traditionalseafarers.com/error.html