呪いの世代間継承(ヤメロ)

昨日、プロミュージシャンの友人と「最近の若い人って本当に楽器上手いよね」って話になったのですが、これは考えてみれば当たり前の話でして、楽器演奏を教えるというのは、教材も教室もビジネスなので、優れたものが生き残り、劣った教材や教師は淘汰され続けるのです。

 

ほんと上手い。

 

しかもウェブ動画やオンライン教室など、新しいテクノロジーはあっという間に取り入れられます。

だから、世代が下になるほど楽器演奏の学習はコスパ良く出来る。

これは私も含めてポピュラー音楽演奏に関わってきた人びとの集合知の勝利であり、求めた未来でもあるわけです。

友人のバンド。

 

ところが学校教育になると何故か20年前30年前40年前の方法論が大きな顔をして生き残っていたりします。

淘汰圧がかかりにくいということもあるのでしょうが、上の世代(のある割合)が「私たちが経験した苦労や理不尽を下の世代にも経験させたい」と願っているようにも見えます。

理不尽や徒労の経験を高く評価する不思議な心性なのか、それとも「呪いの世代間継承」なのか。

「呪いは自分のところで止める!」

という、特撮やアニメのヒーローならば真っ先に考える発想が出てこない人びとを見ると、あーあと思います。