小学生に現代アート論を教えておく。

私のブログやツイッターの愛読者である息子、最近は現代アートというものに興味が出てきたようです。

昨日は縄文の土偶を見て

「これって現代アートみたいだな。」

なんてうかつなことをコメントするので、その場で先生からツッコミが入ります。

私「変な形をしていれば現代アートってわけじゃないぞ。現代アートはコンセプトが大事で、それをわかりやすく面白く伝えるために見た目がある。」
息子「そうなのか。」
私「こういう(土偶)ものが現代アートに取り入れられたのは、それまでにヨーロッパのアートが本物そっくりの表現を追求してきたから。そういうのだけがアートじゃないんじゃないのってピカソあたりが取り入れたわけだ。」
息子「なるほど、コンセプトか。じゃあ俺の作品は現代アートなの?」

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息子5歳の時のドローイング

私「お前が将来、有名な現代アート作家になったら、子供の頃に作った作品も現代アートになる。」
息子「なんで?」
私「例えばお前が30歳の時に作った作品を批評家や学者が分析して、子供の時の作品と比較して、子供の時の作品にはこういう意味がある、みたいなことを色々と書き始めると、後付でコンセプトが生まれてくる。」
息子「それで良いの?」
私「現代アートはコンセプトをみんなで分析して議論して楽しむものだから、その意味では後付でも分析して議論出来るなら現代アートということになる。」

福島市のサンチャイルド炎上事件を巡る議論を色々と見ていると、大学教員とかジャーナリストとかいう人たちでも衝撃的なまでに現代アートのリテラシーが無くて驚きます。

現代アートについてちゃんと勉強出来る場所、作っても良いなあと思いつつも怠惰なので昼寝を優先している私ですが、せめて息子にはこうして現代アートの基礎を教えておきます。

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