国立情報学研究所の新井紀子教授が科研費と思われる研究助成金の審査で同業者を恫喝していて面白い

東ロボくんはMARCHに入れそうだけれども、日本の子供たちは教科書を読めていないからAIに仕事を奪われるというストーリーで目下大ヒット中の新井紀子氏。

私は彼女の論には色々と胡散臭いところがあるんじゃないかという立場です。
例えば彼女がランダム率と名付けた「ランダム並みよりもましとは言えない受検者」が何割いるか、ということを計算した」数字など、わざとマスコミ・大衆受けするために盛り気味の数値が出るようにしているんじゃないかという気がしますね。詳しくはこちら
ですが、まあ、そんなのは誤読するほうが悪い、論文よく読めばわかるだろと言う話かもしれません。
(読解力ならばOECDのPISAも毎回調べている項目なので、PISA2015では日本の子供の読解力はどうなっているんだろうと思って調べてみたら、OECDがここに達しないとまともな社会生活が出来ないとしているレベル2に届かないレベル1以下の子の割合が、日本は13%弱。フィンランド11%。OECD平均は20.1%で、言うほど悪くなくないか、とかも思います。)
洒落にならないと思うのはこちら。
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他の研究者から批判されたのを根に持って、税金といっているから科研費のことなんじゃないかと思いますが、その審査が回ってきたらリストと照らし合わせて落としてやると宣言しているツイートです。
科研費というのは審査委員というのがいっぱいいて(みんな研究者です)、申請書はそういう人が審査しているんですよ。
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科研費は申請書の中身を見て、その科学的な可能性と価値をもとに審査すべきものだと私は思います(私は科研費の審査委員でないから実際にはそういうものじゃないのかもしれませんが)。
誰が申請しているかを見て、こいつは自分の話を自分が考えているように理解しなかったから落としてやるというのは、科学者としてはなかなか面白いキャラだと感じますね。
科学者には研究者としての役割、教師としての役割がありますが、どちらにしても、自分の研究内容を他人にわかりやすく伝えられなければ、仕事にならんですから。
いや、仕事にはなるかもしれんが、本当に良い仕事、自分の知的創造を知の共同体に贈与し広めるという、賃仕事の枠を越えた、人類の進歩に寄与するための仕事という部分では、キビシイ。
私の説明でわからなければ、わからない人が悪いし、私の説明を理解出来ない人間に科研費など与えるのは誤った税金の使い方
ということであればね。そりゃ面白いですよ。ええんか、それで。
私は彼女の自慢のRSTを受けたことはありませんが、立教大学と金沢大学でしか学位をもらっておりませんので、東ロボくん未満の読解力である可能性はあります。なので、もしかしたら彼女は私がここに書いたようなことは主張していないのかもしれません。彼女の真意は彼女にしかわからんもんね。
さてさて、ある人が考えていることの内容を、別の人間はいかにして理解可能なのか、それは本当に理解したと言えるのかという問題は、哲学の問題としては昔から綺羅星のような偉大な思想家・研究者たちが考えてきた論点です。
社会学のマックス・ウェーバーとか言語哲学のドナルド・デイヴィドソンとか。
もう名前が出ただけで深々とアタマを下げたくなる私なんですが、その列に新井紀子という名前が加わるのかどうか。
目が離せませんね((o(´∀`)o))ワクワク
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