ビジネスのアイデアと意識の高い仲間たち、は、ドラクエで言えば皮のよろいと竹槍。

斬新なビジネスモデルのアイデアと、優秀なプログラマーと、ヴェンチャーキャピタリストが出してくれる資金と、ウォンテッドリーで集めた意識の高い人材が居れば、大概のことは実現出来る。

というような世界観を広めることで利益を得ているのは誰か?

何かのビジネスが生まれて形になって10年生き延びる為に必要なものをリスト化するならば、上の4つは割合として1割か2割でしか無いのではないかな。

例えば人を扱うノウハウ。モノを扱うノウハウ。

特に後者はあまりにも広く深い。引っ張ってきた資金でホッペをひっぱたけばモノでも加工技術でも売ってもらえるだろーなんて想定は甘い。

時代の最先端となる技術は、「こういうものをなんとか作れませんか」「や、無理っす」「いや、おたくなら出来ると信じてます」「無茶言わないで」「そこをなんとか」「だってこれ儲からないし難しいし」「いや、これが作れれば、あんなのやそんなのも作れるはずなんで、投資として」「そこまで言うならやってみましょうか・・・やれやれ」という揉み合いの中から生まれて来る(らしい)ので、カネとアイデアだけあったってどうにもならないのだ。
カジュアル起業は大いに推奨したいのだが、その一方で、気の利いたウェブサービスを越えた商売を作るつもりであれば、本当に難しいのはプログラミングとウォンテッドリーの次の段階以降であることも覚悟しておくべきだ。
だが、最も楽しいこともプログラミングとウォンテッドリーの先にあるはずだ。ドラクエだってそうじゃないか。皮のよろいと竹槍の段階からステップアップしてからが本番だ。