英語が出来ないんじゃない、知識と単語力が無いだけなんだ。君たちは。

 最近、教え子たちから「英語を勉強したい」と相談されることが多いのですが、なかなか一人ではやれないということも分かっているので、何人かに薦めて、勉強会を作らせました。

 FBにグループを作ったら私が毎週、課題文を爆撃するので、それぞれ簡単なサマリーをアップしなさいというコンセプトです。今のところ4人が参加。2012卒から現4年生まで。全部女子(笑)男は英語なんか出来なくてもキャリアアップ出来るからな日本は。

 さて、初回課題はこれなんですが、難しい、わけわからんという悲鳴が飛び交っていて、懐かしいです。かとうゼミといえばピリ辛テキストの爆撃と学生の悲鳴。こうでなくちゃね。

 とはいえ、このテキスト、英語としちゃあごく普通。読みやすいもんなんです。人文系の英語の研究書や評論なんか、こんなもんじゃないですよ。プロでも「こいつ何言ってるんだかわかんねえ。きっとキチガイなんだ。」とつぶやくような俺様な英語ばっかですから。特にカルスタやポスコロな。

 では、何故に彼女らはこのテキストに泣いているのでしょうか?

 答えは簡単なのです。

・この分野の知識が無いから、何の話をしているかわからない。
・この分野のボキャブラリーが無いから、辞書を引く回数がハネ上がっていて文章に集中出来ない。

 英語がわからないんじゃないんだ。分野の知識が無い。そこが8割。単語を知らないのが2割。合わせて10割。

 私の狙いとしては、経済記事を一通り読みこなせる知識と単語を身につける第一歩というものです。最初はめちゃめちゃきついでしょうが、知識と単語が身に付けばこんなもんスラスラ読めるようになりますから、その時、彼女たちは「経済記事を英語で読む能力」「英語の経済記事を通して世界と繋がる回路」を獲得出来ます。

 もともと、アタマも人間性も見た目も良い子たちですが、そこにこうした教養が加われば、もっと面白い人生への扉が開けるはず。

 次週はそうだなあ、アートの記事にするか、政治の記事にするか、ビジネスの記事にしようか・・・。