5月の課題は分量減らしたよ!

 4月の課題は16人中14人が〆切までに提出。2名が遅延。
 内容のレベルは・・・・想像以上に高かった。Oくん、Nさん、ブリリアントでエクセレントだぜ。他にも「やるじゃねーか」と思わせるものが続々と。彼らを「ゆとり世代」などとバカにする連中に読ませてやりたいね。

 さて来月もレポートだ。頑張れ。落ち着いて勉強に取り組める時間はもうあまり残されてないぜ。

テキスト

太田順一『ぼくは写真家になる!』岩波ジュニア新書、2005年

課題

 指定されたテキストを通読した上で、テキスト中の事例を議論の題材として以下の諸点についての自身の見解を論理的にまとめよ。

*人物やなんらかの社会集団を対象とした撮影を行う場合、撮影者は被写体とどのような関係を取り結びうるのか? より具体的に問うならば、「撮影者は、撮影される者や人々にとってどのような存在でありうるのか?」について、撮影者の意味合いや位置づけの類型を最低でも二つ示し、それらの違いを説明せよ。

*今日の社会学の基礎を築いた人物の一人であるマックス・ウェーバーは「価値自由(wertfreiheit)」という考え方を提唱し、社会についての研究や考察を行う際には、それを行う者自身が抱いている価値観を持ち込まないようにすべきであると主張した。この考え方をひとまず採用するならば、我々が「社会学の研究のために/社会学の資料として」これから写真撮影を行うに際し、我々は自身の価値観(「こういうものが面白い」「こういうものが綺麗だ」「こういうものが記録されるに値する」「こういうものを研究することが社会のためになる」など)を離れて撮影行為をしなければならない。だが、果たしてそれは可能なのか? 可能であると考えるならばその理由、および「価値自由」な撮影行為がもたらすメリットを論理的に説明せよ。不可能であると考えるならば、やはりその理由、および「価値自由」に替わって我々が採用すべき方法論とそのメリットを論理的に説明せよ。

分量

*日本語:3000字から4000字の間
*ENGLISH:1200-1600 words

提出期限

5月24日20時

※5月25日の演習では、このレポートの内容をもとに議論を行う。