そう言えば今年度の東京の高校入試、STEM系のコースのある学校の倍率が露骨に上がっていました。ここ10年ばかりのキッズプログラミングブームの影響なんだと思います。サイエンスよりエンジニアリング的な領域ですね。理学ではなく工学。例えば都立科学技術高校、去年の最終倍率が1.02倍。今年は現段階で1.5倍(高専合格組が抜けるので倍率は下がるけど、最終倍率はW模擬予想では1.3倍)。
一方で伝統的な工業高校は不人気継続。倍率0.5倍切ってるとこも多い。凄いミスマッチ感。
東京都はいっぱい工業高校があるんだから、工業高校を昔ながらの機械科や電気科中心の高卒就職メイン校から、ICTにもう少し寄せたカリキュラムで理工系の大学進学前提にリブランディングしたら良いのではと思います。
今って難関校化した都立産技高専・多摩科技と伝統的な工業高校の間が科技と桑志しかない。
ヘンサチーで上から並べると
東工大付(内申大王でないと無理)72
東京工業高専(同上)64
多摩科技(同上)61
都立産技高専(同上)61
科技(内申クソでもワンチャンある)56
桑志(システム情報)(内申クソでもワンチャンある)51
(巨大なギャップ)
総合工科(情報デザイン)46
府中工業(情報技術)(就職前提)43
たぶんこのヘンサチー、来年受ける子向けのだと東京工業高専から桑志までは上の方にズレてるんじゃないかなあ。1か2ずつ。
で、都立の工業高校でここだけ情報技術科がある府中工業高校。
情報技術科から大学に進む人の割合が15%弱ってのはもったいなさすぎる。数III、物理、英語を進学前提で教えて、進路指導も強化していけば偏差値はあっという間に50越えていくはずだよ。科技だってちょっと前にはヘンサチー50切ってた時代があるんですよ。それが最近ぐんぐん難しくなってる。
総合工科なんか敷地アホみたいに広いし設備も良いし、あそこにガチのICT系コース(でクラシックな工業高校カルチャーに染まっていないところ)あったらすぐに偏差値55は越えるでしょう。資金が無ければ敷地ちょっと売れば良いのだ。体育科じゃないのにあんな広大な運動場いらんやろ。