ルール違反の徹底した取り締まりがクラスのビルドアップの鍵です。大学でも。

クラスのビルドアップの時期に例年私が留意するのは、「こちらの指示を守っていない者を全て発見して漏れ無くペナルティを与える」ということ。

もちろん日本人にも学生にも限らないのだけれど、新しい環境で「どこまでならルールを破っても罰せられないか」をまずは試すという行動に出る者は、ほぼ必ず存在すると思っておかなければならない。別に根っからのアウトローだけがこれをやるのではない。むしろ、幼少時からよほどきちんと躾けられた人間以外はまずこうなる。

ここで指示を無視した者を見逃すと、規律の緩みは確実に周囲に波及し、学習レベルを押し下げることになる。逆に、最初に規範と秩序を浸透させてしまえば、そのクラスは素晴らしい学習集団に育つ。

なので、どれだけ面倒でも「最初が肝心」。

追記ですが、大学の場合は「ダメモトで泣きついてくる学生に情けをかけない」のもすごーく大事ですね。私はあまりそういうことはしなかったのですが、情けをかけて良い結果になった記憶がありません。というよりも100%悪い結果になった。