トップエンドの学生だけ相手にしてるのは楽しいぞ

たまに京都の方の大学で教えている琴坂という人の意識の高いツイートがリツイートでTLに流れ込んで来ます。

元マッキンゼー。いんちきりんの中の人と同じ輝かしい勲章ですね。オクスフォードで博士号取って日経に連載も持って向かうところ敵なしの若手バリバリ経営学者すごい。

いや凄いのはその勲章換算したら落水即溺死みたいな重量級の経歴を拝見すればよくわかるんですが、こと教育に関しておっしゃっていることが、トップエンドの5%の学生にしかフォロー出来ないような、例の外資系金融やコンサルのノリでして、それだと教育者としての総合的なパフォーマンスは早い段階でコンプレッサーかかって頭打ちになるんじゃないかなと思うのです。

私も先生であった時代に他分野他業種の先輩方に言われたことですが、たしかにトップエンドの学生を教えるのは楽しいです。燃えます。でもそこはハードにやればそれで良いみたいな領域でもあるので、そこにばかり熱中していると、教育者としては最近のポピュラー音楽のレコードみたいな、ダイナミックレンジが狭い音圧勝負のガキくさいところで終わってしまうんじゃないですかね。

丁寧に若い人たちと関わっていると、イケイケな意識高い人生とは全く別世界の重い人生をいっぱい見ちゃうんです。それをローエンドとは呼びませんが、心や身体や時にはオカネの部分でも根気よく支えて持ち上げてあげないと千切れちゃう。あるいは、そこまでやっても一度は千切れちゃったとか。

そういう、自分の責任じゃないとこでハンデを持って学んでいる若者たちをどれだけドロップアウトさせずに、あるいは一度千切れたとこからメイン集団に引っ張り上げてあげられるかも、教育者の値打ちだと私は思ってました。

ウェイウェイして遊んでるだけのクソガキを切り捨てるに際しては躊躇ゼロでしたけどもね。

気鋭の経営学者の真価を私が見誤ってることを願います。